この門構え。蕎麦屋さんという感じはナッシング。
店名は〝酒 みさわ〟。酒屋さんかよ。
辛うじて〝そば うどん 立ち飲み処〟とあります。その横の〝コーヒー、たばこ〟って何
渋谷のランドマーク〝109ビル〟の左の道玄坂をテクテク登って頂上の国道246との交差点の近く。井の頭線神泉駅から徒歩3分。
不思議な立ち食い蕎麦屋さんだ。
家族経営のこのお店。創業は90年を超える。
初代が創業したのは酒屋。
そして2代目はここをコンビニに変えた。
だから、店内に面影の陳列棚がある。
3代目は、この陳列棚の前にテーブル配置し、立ち飲み、立ち食いのうどん・そば店を作った。
ワタシの好きな地酒のワンカップのコーナーもある。勿論、お持ち帰りした。
立ち食いのテーブルを囲むコンビニの陳列棚なのでコンビニの中で買い食いのイケナイことをしてる気分になる
コンビニが儲からなかったから業態変更したのではない。儲かり過ぎた。1日3千人も来店があった。従業員もたくさん雇っていた。とにかく忙しかった。
3代目はこの状況に不安を覚えた。従業員の採用をこの先ずっと続けられるだろうか・・・。
3代目は、家族だけで落ち着いて経営出来る立ち食いそば屋を開きたいと考えた。
そんな時、救世主が現れた。神田 つじ田などの中華麺提供で定評の創業60年の丸山製麺。後継者の丸山晃司さんが近くの渋谷のIT企業に勤めていた。晃司さんは現在、丸山製麺の社長。いつも30歳になったら家業を継ぐと明言して仕事をしていた。仕事の合間に蕎麦、うどんの調理を三沢家に指南。蕎麦屋経営には全くの素人の家族だったが、あっという間に体得した。
メニューを見た。最初、月見そばに人気のかき揚げをトッピングするつもりだったが、心変わり。〝かつ蕎麦〟(500円)にした。かつ丼のごはん代わりのそば。かつ蕎麦。大好きだ。久しぶり。
店の一番奥が調理場で、調理場まで進み、お盆とレンゲを取って料理を注文。調理場の前にはおにぎりなどもあり、そばつゆ茶漬けも出来る。レジは、入り口の近くで料理を受け取って、ここまで戻り、店内の買い物と合わせて支払いが出来るカフェテリア方式だ。
酒屋のカウンターで酒とツマミを購入して飲食するスタイルを〝角打ち〟という。みさわは、角打ちとそば居酒屋のハイブリッドの新型立ち食い蕎麦屋である。但し、今はコロナで酒類提供禁止。飲み物はノンアルにした。
肉厚のとんかつ。
黒い蕎麦も美味しい。つゆもイケる。
みさわの看板娘登場。〝壽美(ことみ)ちゃん〟は常連客のアイドル。カメラを向けると左腕を突き出しての得意のガッツポーズ。何を隠そう、彼女はK-1のフライ級チャンピオン。ヘンなこと言うと強烈なパンチが飛ぶよ(笑)
誰ですか彼女だったらノックアウトされたいなんて言うのは・・・。
次回の試合は9月だそうです。