〝一味違う〟と、いうと僅かだが、他のモノとは違う美味しさという誉め言葉。

〝一味も二味も違う〟と言うとその美味しさの程度が甚だしいことににる。

今回ご紹介する立ち食い蕎麦屋さんは、とても美味しいと言う意味と同時に、ふたつの味の全く違うそばが同居する〝二味(ふたあじ)〟の店だ。ちょっと分かりにくい言い回しかも知れないがこの店をご存知ない方にとって驚きのレポートになることは間違いない。

 

 駒込駅から徒歩3分。谷田川通りを少し右に曲がったところにある〝蕎麦いなり〟

本日(木曜日)カツ丼屋の看板。

 店主の父親は、ワタシが所属する江戸ソバリエ協会の顧問で東京農業大学客員研究員の稲澤敏行先生。いつも大変貴重なお話をご教示頂いている。先生の研究対象は日本だけではなく、世界の蕎麦の歴史や食文化にも。この蕎麦いなりの件は、事前に稲澤先生から週に一度はカツ丼を提供するとメールを頂いていたので蕎麦とカツ丼両方が食べられるのはラッキーとこの日を選んだ。

し、しかし。粗忽者のワタシの解釈は間違っていたショボーン木曜日は、カツ丼などの揚げ物をやるので蕎麦の販売は完全に中止。カツ丼の代わりにカツカレーはOK。券売機には、こんなに蕎麦メニューがあるのに今日は蕎麦が食べられない。(´;ω;`)ウゥゥ

 今日押せるのは下段のこのメニューだけ。

カツ丼だけでボタンが4つ。何だこれ!?

よく見るとカツ丼の煮汁と付いて来るお吸い物の出汁が違うのだ!!

蕎麦いなりは、そばつゆの〝かえし〟に拘っている。

もりそばは〝生かえし〟、〝御膳かえし〟、〝本かえし〟の3種のつゆを用意している。〝利きつゆ〟でつゆ比べも出来る。

カツ丼は本かえしと当店独自ブレンドの〝いなりかえし〟を用意。お吸い物に〝鰹系〟と〝煮干し系〟を選び計4種からのチョイス。

注文したのは、〝本かえし〟のカツ丼と鰹系出汁のお吸い物。

さすがこだわりがあるかえしの煮汁で煮たトンカツ。他の店とは一味ちがう旨さだ。


 美味しいカツ丼だったが、肝心の蕎麦は食べられなかった。

3月にテレビ放映された〝ぶらり途中下車の旅〟で平成の牛若丸と言われた〝舞の海〟さんが当店に来て食べた〝冷製シソベーゼ蕎麦〟も気になる。そして店名が〝蕎麦いなり〟なのにメニューをいくら探してもお稲荷さんに酢飯がわりの酢漬けの蕎麦を詰めた〝蕎麦いなり〟がない理由ははてなマーク そしてこの店が、驚愕の〝二味(ふたあじ)〟を提供している経緯(いきさつ)とは・・・。

とりあえず、次回のブログを蕎麦編を乞うご期待!!

 

【お店へのアクセス】

東急バス(黒02) 二子玉川 ⇒ 目黒駅前

都営地下鉄三田線  目黒⇒巣鴨

徒歩           巣鴨駅⇒蕎麦いなり