オモサンヒルズや青山学院大学が近いシャレオツな表参道交差点。青山通り(国道246号)に面して昼時には長い行列が出来る立ち食いそば屋がある。「蕎麦きり みよた」だ。
ここのお店。他の立ち食いそば店と違って、女性客やカップルが多い。立ち食いそばと言えば、時間のない男性サラリーマンが急いでランチを掻きこむとか、安いが味はそれなりのイメージが強い。しかし、これだけ女性に支持されるとは・・・。
もっとも、このお店を私に教えてくれたのは、六本木のラジオ局でナビゲータをする我が娘。蕎麦好きの彼女はよくここで蕎麦を啜っている。
人気の定番〝二枚板せいろ(おそば2枚)〟は560円。女性を意識した野菜を〝季節限定〟も気になる。
入店と同時にアルコール消毒を促される。ひとりずつアクリル・パーテーションの設置されたカウンターに誘導される。立ち食いと言っても簡易な椅子は置かれている。
注文したのは〝上天丼〟(770円)の単品と季節限定の〝冷し梅みぞれそば〟(700円)。
海老の天ぷらが4本に惹かれた。お得なセットメニューの注文が多いためご飯の盛りは上品。蕎麦は、どうしても季節限定を食べたかったので割高を承知でオーダー。
こちらが〝冷し梅みぞれそば〟。透明感のある澄んだ冷かけの汁に大根ときゅうりのおろし。大葉をのせた鶏ささみ。白梅肉。レモン、すだちが添えられる。一足早く夏を先取り。
蕎麦は、石臼で挽きぐるみした国産の蕎麦粉。星が飛ぶ黒っぽいそば。
〆に蕎麦湯が蕎麦猪口と共に用意された。立ち食いそばとは思えないレベルの高い蕎麦屋だ。
こんなに本格的な蕎麦屋だが、経営しているのは〝小諸そば〟。都内にたくさんのチェーン店を有する大手立ち食いそば屋でそばつゆの旨さは定評。鰹節は厚保削り本枯節。かけ汁には追いがつおしている。大手立ち食いそば屋が本気を出すと、こんなに美味しい蕎麦を提供できることをまざまざと魅せつれられたシャレオツな立ち食いそばだった。
【お店へのルート】
東急バス(恵32) 用賀駅⇒恵比寿駅
都営バス(学06) 恵比寿駅前駅⇒日赤医療センター前
ちいバス 日赤医療センター前⇒表参道 シルバーパスは使えない。料金全区間100円。
ちいバスの青山ルートは六本木ヒルズ~赤坂見附駅