snow【昔】ほぅ、と吐いた息が思いのほか白くあたりの空気がまた一段、冷たくなった気がしたコートのポケットに両手を入れて、細やかな暖を取る時折吹く強い風に肩を竦めながら、足早に歩くマフラーの隙間から入る北風に寒気を覚えながら、足早に歩くふとした時に思い出す貴方の口癖声はもう思い出せないけれど私の手を握りながら「どこにもいくなよ」とその言葉だけ、いつまでも頭の中で反芻する