昨年は 屋台4基を見させてもらった

なので 今年は笠鉾(かさほこ)を中心に巡ろうと思ってたん

 

あとね 車輪と芯棒の隙間にねじこんでいた葉っぱが 何だか確かめないと☆

それと 子供たちの着物の着方が謎だった

 

正午 秩父駅で降りて

まずは近くの宮側町(みやかわちょう)へ寄った

町の人は『みやのかわ』って言ってるかな

 

おっ

 

 

昨年は 屋台はまだ屋台蔵の中にあったので 外から眺めただけで

正面からしか見られなかったん

今年は外に出ていた♪

 

集合写真の撮影をしている最中だったよ

 

昨年見た 内室の正面 御簾の両脇にある彫刻は

晴れやか~な 恵比寿と大黒天だった

 

となると 内室の四方にあると思われる彫刻

七福神ということか・・と思ったけれど 数が半端になるので 八福神なのかな?

と予想していた

 

どれ 今回はまず左側が見られるじょ

 

 

ふんふん 毘沙門天と弁財天 だよね

 

お 写真撮影が終わったみたい

 

 

囃子手の女の子が 大人にエスコートされて下りてきた♪

 

あ 向きが変わるぞ

 

 

後ろ側の彫刻が見える

 

 

鬼板は麒麟で 懸魚は鳳凰 かな?

 

でもって 御簾の両脇の立隠は

 

 

ん?

左は福禄寿? 福禄寿って笛吹いてるの?

右は ん? もさっとしたロンゲが2人いるぞ

なんだ? 寒山拾得? てことある?

 

はてはて なんだろ?

 

そして残す 右側の彫刻は見られなかったので

これらは来年以降の宿題ということになったよ

予想は 布袋と寿老人☆

 

 

宮側町の会所を出て

ははそ通りを歩き始めると

カランカランカラン♪ と鐘の音がした

秩父神社の境内にあるのは 本町(もとまち)屋台だ

あの音は 屋台を動かす合図! 急げ急げ!

 

おお グッタイミング☆

 

 

 

 

 

 

ほーりゃーい

 

 

本町 かっこいいよな

屋根が八棟造りでかっこいい

笑顔少なく 決め顔がかっこいい

 

 

近くにいた方に

葉っぱのことを訊いてみたら

ミョウガの葉だそうだ

 

宿題1つ 解決☆

 

屋台の中に 太鼓の人は何人入るのか訊ねたら

「今は5~6人かなあ? 多いときは10人 マックス12人入ったときもありますよ」

と笑っていた

それ太鼓たたけるんか? 前の人の頭たたいちゃう(笑)

 

 

秩父神社の鳥居前は 番場町(ばんばまち)

昨年 朱い漆のピカピカ屋台を 屋台蔵の中に入ってじっくり見させていただいた

 

 

ちょうど儀式の最中で 遠くから眺めたよ

 

会所の前で ちびっこ達が お母さんに着物を直してもらったり 写真を撮ってもらったりしていたので

どうやって着ているのか さりげなく(?)見てみた

 

昨年は あれ?着物を右前や左前に着ているのかな? と思っていたけど

そうではなくて

 

着物(襦袢?)を下に1枚着て

その上に着る着物(襦袢?)は 袖を片方だけ腕を通して もう片方は腕を通さず後に垂らしていて

さらに上に着る浴衣は両方とも袖に腕を通さず垂らして

ぎゅっと腰で帯を締めている

 

なるほど

2枚目の着物の袖を 右腕を抜いている子と 左腕を抜いている子がいるので 人によって合わせが違っているように見えていたんだ

 

宿題2つ目 解決☆

 

どちらの腕を抜くか 何か決まりがあるのかな?

 

お父さんが写真を撮ろうとするのに 恥ずかしがって逃げてばっかりのお嬢さんがいて

お父さんに袖のことを訊いてみたら

「僕は着付けてないんでわからないんですよ」って(笑)

そうか お父さんだもんね

 

見ていると

囃子手の屋台に乗る位置にも関係しているようだけれど

町会によっても違うみたいで

また誰かに訊いてみよう

 

 

本当はここいらで 道生町(どうじょうまち)へ向かったほうがいい と思いつつ

ついそのまま 表参道を歩いたら

 

 

前から来た来たーーーーーーーー

 

東町(ひがしまち)の屋台だ

 

 

正面の鬼板は 源頼政

懸魚は 猪早太(いの はやた) 鵺(ぬえ)退治

 

四つ角で方向転換 ギリ回し

 

 

 

 

東町は 全面に『粋』と『洒落』がにじみ出てる感じするよ

 

 

ていうか 笠鉾を見るつもりが また屋台ばっかり見ちゃってるわ☆

でも そろそろ1時になるところだし

なにせ 暑いし クラクラするし

 

休憩しよう♪

すぐそこにカルネさんがある

 

 

ギンッギンの冷房の中で 30分休憩した

あーーー・・・生き返った!

 

さて ここは熊木町(くまぎまち)

熊木町の笠鉾から 行ってみるか

 

 

笠鉾の町内には そこにもここにも 玄関先にピンクのひらひらした飾りが飾ってあった

いいねえ

 

 

ここは うちの監督のお気に入りのお店

 

秩父銘仙館のすぐ前が 熊木町の屋台蔵

 

 

ようやく 笠鉾と初対面

ピンク♡

 

華やかなのとかっこいいのが 両方!

 

 

後ろは武甲山

 

おおお!

 

 

 

 

やっぱ 女の子に目が行っちゃうよね

やりたい! これ おばちゃんがやってもかっこいいんじゃないかしら?

 

 

 

さて お次は 毎年ホタルを楽しませていただいている

上町(かみまち)へ

 

上町は 白と外側だけピンクに染めたひらひら飾り

 

 

おおお! 綺麗ーーーー!

 

 

綺麗ーーーー!

 

 

休憩中のようで

会所の中にいた男性に

「見させてもらっていいですか」と声をかけたら

「今 若い者はお神輿を担ぎに出てるんです」と言いながら 出てきてくれて

親切にいろいろ教えてくださったんだよ

 

上町は赤い竹ひごに 白の花

町会ごとに決まっている

毎年 青年部が中心となって 夜に集まって作るのだそう

町内の家々の玄関先に飾ってある あのひらひらは 軒花(のきばな)といって

それも作るんだって

 

 

 

夏はミョウガの葉

冬の夜祭りでは セキショウ(だったかな?)の葉を使う

町会によって違ったりする

油もさすけれど 昔ながらの植物も使う

 

車輪の芯棒は 前年に前側で使ったものを後ろ側で使って 前側は新しく作ったものを使う

ケヤキのいい材を使っているのだそう

車輪も加工をほどこして頑丈になっている

 

 

「腰幕の柄は波に千鳥です」と結わえてあった紐をほどいて見せてくれた

 

腰幕は本来はおろしておくものなのだそうだ

今日は暑いから上げておかないとね

 

幕の中には太鼓がある 大太鼓1つ 小太鼓3つ・・5つだったかな?(曖昧)

ばちが何組も箱に入っていて ばちの底には △とか ◎とか ひらがなとかの印がつけられていた

 

秩父の屋台囃子は 太鼓が中心なのだそうだ

そこが他と違う

他の地域の祭り囃子は 笛も鉦(かね)も聴かせるけれど

秩父はなんといっても太鼓

でも 太鼓は音を聴かせるもので 叩く姿を見せるものではないから 幕の中で演奏する

 

そんなふうに熱く教えてくださったよ

 

小太鼓はリズムを刻んでずっと叩いている

大太鼓は力いっぱい演奏するので せいぜい1分半くらいしか叩けないのだそうだ

え? それだけ? びっくり

私にバチを握らせてくれた 確かに重いわ

だから 大太鼓を叩くのは4人(5人?)で 幕の中で太鼓のまわりに待機していて 交代で叩くんだって

そっか だから多いときは中が10人とかになるんだね

 

 

腰支輪の彫刻は 波間に亀さんたち

 

 

可愛らしいこと

 

亀さんの中に 玄武が混ざっているん

 

 

 

会所の外壁にぐるりと 祭りの参加者全員の名前が

整った毛筆で書かれていた

大人から子供まで全員の名前

それぞれ役割を担っている

 

屋台や笠鉾の屋根の上に乗っているのは 大工さんだけなんだって

電線を避けたり 大変な作業がある

「各町内にこんなに大工さんが居るんですか?」と訊いてしまったよ☆

だって うちの町内に大工さん居るかなあ?

居るか

考えた事もなかった

 

 

川瀬祭りは 囃子手 拍子木 曳き子を 子供が務める

こんなふうに 大人と一緒になって子供に経験させて

立派な秩父人になるように感じる

私が

「英才教育ですね」

と言うと

「いや 全然そんなんじゃないです お祭り好きな子は 教えなくても見て自然と覚えるんで 教えるとかそんなんじゃないんです」

とおっしゃっていたよ

 

危険もともなうお祭り

規律 礼儀 思いやり

人が生きるための大切なものも含めて伝承できる 本当に貴重な場だと思う

 

 

休憩時間 あまりお邪魔してもいけなかった☆

ていうか お祭り中 笠鉾に何かあったらえらいことだ

そりゃ こんなどこの馬の骨とも知れない人が来たら 相手しないとだよね

 

貴重なお話 本当にありがとうございました

 

お礼を言って おいとまする

 

「冬の夜祭は これの1.5倍の大きさの屋台なんで もっと迫力もあります

是非 冬も見に来てください」

 

そうだ 冬も楽しみだなあ

 

 

お隣の中町さんは

こちらもひとまず解散して 夕方集合らしい

屋台蔵の中で 行灯を取り付けていた

 

夕方からは灯りが入る

 

夜まで 見られたらいいんだけどなー

綺麗だろうなー

いつか 見るぞ

 

 

腰支輪 唐子の彫刻がちらっと見えているよ

 

そして てっぺんの天道が目を引く

 

 

 

さあ 残るは 道生町の笠鉾だけだ

ああ 道生まで戻るのかあああ・・・

暑くてクラクラだ

 

また次回のお楽しみとすることにしよう

 

今日も 盛り沢山だったなあ

ありがとうございました