艶やかなお稲荷さん

 

今日も 熊に遭いませんように

怪我もありませんように

 

 

さっき 駅前のトイレで 掃除をしてくださっていた女性が

「『憩いの広場』? あーあー! あそこは最近整備が入ってないからねぇ・・・ 熊に気をつけて」

と声をかけてくれた

 

以前は

「大丈夫大丈夫☆ この辺は熊は出たことないから」

という感じだった地元の方が

最近では

「(熊に)気をつけて」

というのが増えた気がする

 

今日は いまだ痛みが抜けないギックリ腰のリハビリ(?)がてら

フクジュソウの花が咲くという

若御子山遊歩道にある『憩いの広場』というところまで行ってみようとやって来た

 

若御子山(わかみこやま)は 浦山ダム湖の左岸にある山

長沢背稜(ながさわはいりょう)と呼ばれる 都県境に連なる山の尾根の

酉谷山(とりだにやま)近くから派生した 北へ向かって伸びている支尾根の 突端近くにあるピークだ

若御子山から南へ向かって 大反山(おおぞりやま) 篠戸山(しのとやま) 矢岳(やだけ)などを通って 長沢背稜につながっている

 

先日 ミューズパークから綺麗な雪山が見えていたなあ

 

若御子山遊歩道は 若御子山の北側斜面に整備された遊歩道だ

遊歩道の尾根道を南へ進めば 矢岳・酉谷山方面の登山道ともなる

今日は遊歩道を全部じゃなくて フクジュソウの花畑まで往復するつもり

尾根まで登りあげたところには『国見の広場』という展望台があるけれど

今は 木が伸び茂って展望は無くなってしまっているらしい

そうかぁ 『憩いの広場』も荒れているのかあ・・・

 

 

お稲荷さんの少し先に 登山ルートの標識があったので入っていく

なにせここいらは 熊出没多発地区☆

熊鈴をつけて ヘルメット(自転車用)も被って ポータブルCDを大音量にして音楽を鳴らしながら進むことにしたんだ♪

 

よいしょよいしょと少し登れば もう見晴らしが良くなって

地元の方が景色を楽しむんだろう ベンチが置いてあった

そこから暗い杉林を踏み跡を辿って登って行くと

 

ありゃ!?

どなたかのお家の裏に着いちゃった!

 

どうしよ

どうしよ

と思っていると ちょうどその家の方らしい男性が 手押し車で農作業に出てきたので

「すみませーーん! 登山道と思って進んで来たらこちらのお宅に入ってしまって・・・ごめんなさい 『憩いの広場』へはどう行ったらいいんでしょう?」

と訊ねて 家の表へ抜けたんよ

 

 

それにしても山の上のポツンと一軒家

大きなお屋敷の前にこんな広々とした畑が広がっている

ここは桃源郷かい??

 

おじさんは 親切に教えてくれたよ

 

『憩いの広場』は 正面に見えている杉林の向こう側の場所になる

この家の前の道を進むとすぐ右側に標識があって 山へ入る道がある

鹿除けネットの扉の紐をほどいて入ったら また扉を閉じて結わえておく

ネットの手前にミズバショウの田んぼを作ってあって 今はザゼンソウが咲いているから 見ていってね

昨日山へ来た人は フクジュソウが見頃になっていたと言っていたよ

まだ若いんだから15分もあれば行けるよ

 

そんなふうに わかりやすく説明してくれたん

 

ていうか 大音量でうるさくてすみません・・・・お恥ずかしい

それほど若くもなくてすみません

 

 

畑の周辺には 紅白の梅がまだ咲き誇っているし

何本も植えてあるミツマタが咲き始めていた

 

 

マンサクは満開で

 

 

沢から引いた水が ジャボジャボ音をたてているよ

 

これから春が進めば もっともっといろいろ咲くんだろう

 

おお ザゼンソウだ!

 

 

さあ 鹿除けネットを抜けて 山道へ

 

 

これはぁ もはや遊歩道じゃないよね

頑張れ私の腰

 

道を外れたところに 山の神かなあ

 

 

山道は歩きやすい

周囲には岩がゴロゴロ

 

 

手の入った杉林は 整然としていて嫌いじゃない 心地がいいもんだ

見通しもいいよ

 

 

老眼は近くはまったく見えないが

遠目は利くよ

熊さん居ないかーとあちこち見ながら

 

ギョギョ!

 

 

なんだ ヤドリギか・・・?

 

ピストンで山道を登るとき 私は時々来た道を振り返って その景色を頭に焼き付ける

特に分かれ道

そうすると帰り道に迷わないで済むん

 

おじさんの畑のところから30分ほど

 

 

なだらかな明るい場所に出た♪

 

 

咲いてるぅーーーーー♪

『憩いの広場』到着

 

 

両神山(だよね?)も見える

谷間の緩やかな傾斜地

 

確かにちょっと荒れているかな

遊歩道の柵は倒れ

ベンチはぐらついてた

 

ここ数年の荒天のせいだろうか

倒木もある

でも 登山の緊張から ほっと一息入れられる場所だなあ

 

 

 

 

 

 

リュックサックを岩の上に置いて

歩道らしきところを選んで散策

 

 

おお 秩父紅(ちちぶべに)

 

 

秩父の色♪