
この旅の出発前にちょうど、
己振り返り賢者タイムが到来…
3年目の会社での馴染んでなさっぷりに、
今更ながら気づき
短い時間でも相手の目を見て話そう、心をオープンにして、
積極的に話しかけようキャンペーンを開催することをここに宣言します!
モードに入ったまま韓国へ到着したもので、
ここまで出会ってきたアジョシたちと、
いつになくコミュニケーション
韓国語に自信なくて、
話すの嫌だから…と、
いつもは話しかけたりしないのにさー
でも、そうしてるうちに、
外国人だから下手でトーゼン!
と開き直れてきたよ、だんだん。
本当に全然下手っぴなんだけど、
韓国の人、ちょっと分かるってだけで、
すごい褒めてくれるしさー
あと、
一人だから日本語独り言でしか喋らなくて、
脳が韓国語モードになる感覚も、
何だか久しぶり。
夏の明洞なんか、ほぼ国内旅行だったもんな😂
さてさて!!

もちろんこちらも、反った瓦屋根の建屋💜
ただいま時刻は午後6時。
なんだけど、ひろーーい店内、
だーれもいないっ!
見事に客ゼロッ💦💦

え?あれ?私お店の選択ミスった??
それともここがディストピア???
YouTubeで見て、
ここのトッカルビ、
と思って来たんやけどーーー!?

しかも、
席に着くや否や、

「一人前だったら、
スンドゥブしか注文できませんよ」
と、先手を打って…来られたぁぁ!

お豆腐かぁ…
豆腐も確かに慶州名物みたいなので、
いいっちゃいいんだけど…
でもでも!
私は完全に
トッカルビの口で来たのよねー

よし。
ここは敢えて聞かなかったことにしよう。
必殺!韓国語がよく分からない外国人のフリじゃっ!

「あの、トッカルビが食べたいんですけど」

「………え?」

「トッカルビはアンデでしょうか?」
と、押しまくってみたところ……
諦めたように踵を返して厨房に、
「トッカルビひとつ!」
と伝えるアジュンマ。
…よっしゃーーーーー

粘れば叶う、これ韓国での鉄則ね🌟 ̖́-
本当にやりたいことは、言葉でもジェスチャーでも何でもいいからどんどん伝えていきましょー。
飲食店などの不思議なマイルールも、
意外と融通がきくこと多し。
ま、スンドゥブよりトッカルビの方がお値段が高いし、何より今現在店唯一の客だからね🤣
わがまま、聞いて下さいました。
嬉しー!
お、何か席の目の前に…
葉っぱのバイキングが。

おーーー!
これこそ慶州名物、
サムパッ(包みご飯)用の葉っぱ。
こちらのお店は、
何とセルフ、しかもおかわりし放題!!
やったねーーー✌️
しかも、緑がどれもすごく濃くて、
つやつやピカピカのピンピン✨
採れたて新鮮感ありありっ!
ジャジャーーン


8種類のおかず、
そしておぼろ豆腐のチゲとお味噌?
そしてそして…
トッカルビ様•*¨*•.¸♬︎

ツヤッツヤ✨
少し甘めのソースが、
サッと表面に塗られてる感じ。
そして、
ハンバーグよりもミンチが少し粗めで、
ブリッとした噛みごたえがとてもいい。
んー、これ美味しいっ!好きっ!

おかずも全部手づくりで、
また量が多すぎなくてちょうどいい。
そして、
葉っぱの上にトッカルビと、ごはんと、
この右の、味噌に貝?が入った薬味をのせて、
いただきまーす!
ん!!
このお味噌、ものすごく美味しい


何たって、豆の味が阿部寛よりも濃い。
ほぼ大豆の原型をとどめつつも、
ほどよく発酵していて…
目が覚めるほど香ばしいお味噌〜。
うんっまぁ〜〜〜!

もちろん隣のおぼろ豆腐も最高に優しいお味です。
むっちゃええやん、このお店!!!
また、お店のアジュンマ二人が、
私の席の真横の窓の外で、
客来ないからって、
休憩がてらずーーっとお喋りしていて

その、猛烈慶尚道訛りトークをBGMに、
一人でも全然寂しくなく、
美味しくご飯をいただくことができました❤
女主人と思しきアジュモニは、
さすがに丁寧に接して下さっていたので、
お水を頼んだり、勇気を出してしてみました。
さらに、
さっきの注文に返事してくれなかったお喋りアジュンマに、

「トッカルビ初めて食べたけど、
とっても美味しかったです😋」
と伝えたところ、
さすがにちょっとニッコリ☺️して下さった。
地方はソウルよりさらに、
ひとり飯文化が浸透してない気配だけど、
大丈夫!
食べたいもの、食べに行きましょ!︎︎👍
진미식당 ジンミ食堂
トッカルビサムパッ ₩14,000

私が帰る頃には、何組かお客さんが来ていました。
皇理団キルから少し外れた野原の中なので、
落ち着いてゆっくりできますよ〜。
お店を出たら、
世界がすっかり夜になってた。

この辺り、まだまだ開発されてなくて、
田んぼや畑、たまに村落や建設中の宿や床屋さんがあったりする程度。
川に沿って、
久しぶりに味わう真の闇の中を、
半ば手探りで進んでいくと……
遠くに、次の目的地が見えた。

おお、遠目からでも眩く美しい✨
その手前には…
韓屋の家が集まった校村(キョチョン)というエリアがあったので、
少し寄り道。


素材は古そうだけど整然としているので、
移築してきたのかな?

お、雰囲気のある道

時代劇に出てきそう!
その中の一軒のカフェが、ふと目に留まり…

なんだか、沖縄の離島の家みたいだな…?
石垣があって、緑がわさっとしていて。

入口は…こっちかな?
もう7時過ぎてるけど、
まだ営業しているのかな…?
と立ち止まって覗き込んでいたら、
前の家族連れがスッと入店。
お、まだやってるみたい。

ああ、この明かりが、
何だかとても暖かく優しく見える…

日が暮れてから少し風が冷たく、
上着を羽織ってちょうどいい気温になってたのよね〜

人っ子一人居ない異国の真っ暗な道を歩いてきた緊張感も、この明るさを見ていると何だかほぐれてゆく気がして…
思いきって、私も入店。
わ、中もとっても良い雰囲気

メニューは黒板にハングル手書きで書かれていたので、パパゴ翻訳かけてみたら…

どうやら、
手づくりの伝統茶のお店みたい。
えーうれしーーー!大好き!!

しかも、ソウルでは聞いた事ないようなお茶もあるやん!
サジャンニムにオススメを聞いてみると、
二つほど挙げて下さったけど、
どちらもあまり耳馴染みのないお茶。
思いきって、
そのオススメの탱자차(テンジャ茶)を、
ホットで注文。
ところで、テンジャって何ですか??

「庭で育てている植物の実なんですよ。
後で私が説明いたしますね」
と、穏やかな口調のサジャンニム。
ああ、いい方だな…きっと。
のんびりと店内の韓屋や、
販売されている雑貨やおやつを見ながら、
待つことしばし。
やって参りました、テンジャ茶🍵

わー、器もかわいい!

フーフーして一口飲むと…
爽やかな柑橘の風味と、自然な甘みがお口をふわっと通ってゆきます。
よく見ると、すだちくらいの大きさの実が、
ごろんと入ってる。
あーもう我慢できない!

パパゴで탱자を翻訳したところ、
カラタチの実
とのこと。
まあ!!
何だか詩的な単語ね、からたち🍊
お味は柚子茶にかなり近い感じの、
心がホッとする味。
ああ、幸せだ。
韓国に来て、慶州まで移動して来て、
思いもしないカフェに入って、
ぼんやりお庭の景色を眺めながら、
温かくて甘い、手作りの味を頂いてるこの時間が、空間が、
このためにここに来たんだ、
と思えるほど幸せやーー

不思議だねぇ、人生は。
社長さんと少しお喋りして、
名残惜しいけど、お店を後に。
慶州にもあまたのカフェがあるけど、
ぜひ、こちらの伝統茶を味わってみてほしいな🍊
석등있는집 石灯のある家
テンジャ茶 ₩5,000
インスタ見ると、民宿(緑下線)もされてるみたい。
こちらに泊まるのも良さそう😊
偶然なんだけど、
夕飯のお店の頭文字が
ジンこのカフェの頭文字がソク。
来るべくして、来たのでは…??🐹


校村マウルを抜けると…
いよいよあそこへ近づいて………
来たァーーーーーー!!!
キダリセヨーー!次回!