私の名前は、高梨 愛と云います。
今年30歳になりました。去年、ピア・サポート専門員養成講座を受講して【ピア・サポート専門員】になりました。
ピア・サポート専門員とは、精神障がい者(当事者)自らが持つ共感性を生かして、同じ様に障害や病気を持つ患者さんをリカバリー(回復)させる資格です。
私がなぜ、ピアになりたいと感じたのか?
実際、ピア・サポート専門員になっての苦労等を交えて、成長日誌を綴りたいと思います。ピアを修得しようと迷っている貴女(貴方)へ後押しになれば幸いです。2017年7月7日、七夕。


私の名前は愛…在り来たりな名前…その名前に苦しんだ私は今…いつもの様に昼間起きる生活が何ヵ月も過ぎ様としている。そう俗に言う生仮病『ひきこもり』生活。


時間の狭間を巡る旅は、春が来たと思った桜も、今は夏の暑い日射しに身体が付いていけない。六畳一間のエアコンの効いた部屋の外側の世界は、私の身体が頑なに距離を置こうとする。情けないと思いながら、再びベッドに身体を預けた。体質的に太ることも痩せることもない私の身体をベッドがきしんで鳴り響く。いつもの様に私の半身半裸に近い身体を包み、かつて、学生時代に母から「だらしない」と注意された日々に頭を巡らしながら、大きく一つため息を吐きまた深く眠りについた。いつも同じ夢を見るようになった。過去を遡って記憶のない男性が自分に話し掛けている。うだるような暑い外界に身体を推されて、ひきこもり生活にピリオドを打とうとする。身なりは、気持ちとは裏腹に整理された服装をまとって、まだ気持ちの準備が出来てない「止めて!」と声を上げる。同時にベッドから身体を跳ね起きて瞳から大粒の涙が流れていることを瞼や頬で知る。「私…どうしたのだろ?」と感情の揺れを確認して、両手で涙を拭いた。まるで倦怠期の様な半身半裸の身体をベッドから立ち上げて、一歩、また一歩と薄暗い自身の部屋を歩き出す。かつては、両親の愛情に満ちた明るい部屋は、今はその輝きを喪失して、埃にまみれ時も刻まない。毎日機械的に鏡台の前へ座り、自身の顔をチェックした日は遠く久しい。伸ばし放題の髪を手くしで調えつつ唇に輪ゴムを加え慣れた手つきで一つにまとめる。それなりに見栄えが回復すると、身体を椅子に預けて自身の部屋を改めて見通す。時の経過を感じないことに改めて驚く…。一瞬フラッシュバックが起きて、過去へ私を誘う。冬至が過ぎて毎日通勤ラッシュで身動き取れない私の身体は弄ばれていた。毎朝どこから手が出るのか抵抗する気力も失い痴漢行為はエスカレートして、声を上げることすら鬱陶しく事実私は閉口した。ひたすらに大手企業の女性代表役員として、女性の先頭に立って時には、上司に反発して激務をこなした。ある日勤務に限界を感じて、退職願いを提出した。あっさりと受理された当日の夜…私は弾けた。心が壊れる瞬間を知った。深夜、雪が舞う高層ビル群の一角…時を刻んだ薄汚れた飲み屋街に脚を踏み入れた。見ず知らずのサラリーマン風の男性を誘惑して深夜街をさ迷い…初めて両親の意思から反抗した。自身の『身体を売る』事で解放感に浸かった。知らない男との身体を重ねることは何の躊躇も働かなかった。ただ壊れた心がそうすることで何かを埋めてくれるかも知れないと感じて時と身体を重ね続けた。男は、荒い呼吸を吐き出して事を終えると、何事もなかった様に身なりを調えて愛を見下した。愛はゴミを棄てられる様にその場に放置された。愛は、路地裏の街路樹で身体を起こした。雪が少し路面に積もり身体が少し冷えた。無造作にめくり上げられた服を調えて声を上げずに一人泣いた。飲み屋街から離れると高架橋に辿り着いた。電車がひっきりなしに交差する。身体を解き放し自らも解放されたい気持ちを抑えることができなくなった刹那…暗闇から駆け出す足音が耳元に響いた。辺りに反響しつつ声を上げる「ちょっと!待って!?」と、絶叫を響かせた。耳元に響くとその一瞬強い痛みを右腕に感じながら、強く抱きしめられた。愛の身体が高架橋から落ちる寸前だった。吐く吐息と白い肌に黒の学生服の少年…無言で彼の身体に身を預けると胸の鼓動が高鳴るのを感じた。遥か遠く忘れた淡い心…腰が抜けた私は、彼の顔を覗きこむと唇を真一文字に両眼の瞳は、涙が零れるのを必死に耐えていた。ふと頭に過る言葉「救われた命なの!?」私は眼を閉じて記憶を失った。

やや寒々とした感覚を肌に感じながらこめかみに強い痛みを感じて、いつもの片頭痛に悩まされる。意識がもうろうとする中で記憶を失ったことに気付かない。少年に救われた!?そんな思いが頭をかすめると布団に寝かされていることに気付く。ハッと我に返ると、重くなってる身体が自由に動かず全身の痛みに堪えながら周りを確かめると身なりは着せ替えられて新調されている。手脚の擦り傷は、丁寧に包帯で巻かれていた。ずっと昔に左手首を切ったリストカットの跡を凝視して不意に顔を見上げる。ダイニングと思われる空間から歩いて来た白い肌の学生服の少年がかすれた声で語る。『お姉さん、どんな理由があるにしても、命を粗末にしてはいけないよ!』と、最後は断定口調で強く言いはなった。少年は、片足を曲げて中腰になり、湯煙を上げた湯飲みを片手でそっと差し出した。愛は、涙を溢した。涙の雫が湯飲みの中で弾けた。少年は、制服のポケットからハンカチを差し出して愛の手に添えた。愛は、顔を見上げて少年を凝視すると瞳が少し揺れてると感じた。少年は、心を読まれないと少しハニカんで「ホットミルクティー美味しいよ」と湯飲みの方へ促した。愛は少年が美声だと感じた。甘いと鼻腔が湯煙を求めて、愛の身体を包み少年に促された湯飲みが口元に触れた。温かく甘い香りが喉元を通り抜けると、やんわりとした感覚に捕らわれて、心が満たされて行くのを覚えた。少年が中腰の姿勢を取りながら「お姉さん…名前は?今の状況分かる!?」と一声を吐くと愛は少年の顔に意識を集中して「分からない…。」と一言応えた。少年は応じて「そうだよね。」と落ち着いた言葉で応えた。少年が深い溜め息を吐き出すと言葉を継いだ「お姉さん…高架橋から死のうとしたのを、俺が救ったんだよ…人が死ぬ直前見たのは初めてだった…身体が勝ってに反応して、駆け出して…墜ちない様に…必死だった。俺は、身体が頑丈な方でもないから…救うことだけで精一杯だった…擦り傷なんかは後で気付いて処置した…一応…最低限の知識あるから…。」少年が話し終えると顔を赤らめた。愛は、やっぱり命を救われたと確信すると心が穏やかになった。愛も彼の言葉を繋げた「まだ信じられない…けど…命を救ってくれた事に感謝してる…もう私の価値なんてないと思ってた…いろいろあって…投げ出して…駆け出して…キミの様な少年に救われるなんて…。」と、言葉が詰まった。最後は曇り眼を無理やり吹っ切りはにかんだ。
先ほど赤らめた少年の顔が嘘の様に、鋭い視線で愛の顔を見透かした。少年が中腰の姿勢を解いて立ち上がり、ダイニングテーブルの方に歩き出すと、水の流れる音が聴こえて、食器であろう音色が響き合う。少年は、学生服のボタンを一つ一つ外して、服を脱ぎ捨てると椅子に引っ掛けた。ワイシャツの両袖をめくりあげて、食事の準備を始めた。愛はよろめきながら、少年が居るであろう方向に歩き出した。肩に掛けられた掛け布団がずり落ちる音がすると少年の左顔がチラりと振り向いた。少年は慣れた手つきで右腕のフライパンを震った。オレンジ色とグリーンの粒が固まりになって、フライパンの中で踊ってる様に中空を舞った。窓越しのカーテンがふわりと上がると外界の光と涼しい空気が愛の身体を癒して、美味しいであろうと想像力を働かせて、フライパンの方に鼻腔がもぞもぞと動いた。愛は想わず声を出して笑った。少年も思わず笑顔を返した。少年がフライパンを反すと左手の皿にピラフがさらっと乗り、事前に卵とじた皿を再びフライパンに勢いよく流すと香ばしい香りを誘う。少年は手早く半熟の玉子をピラフにかけてオムライスを作った。愛は出来立てのオムライスに眼を輝かせた。少年の口元が開き白く光る歯が、さらなる笑顔を浮かべた。キッチンから少年が二皿のオムライスと2つのグラスをダイニングテーブルに並べて、グラスに水を注いだ。少年は愛を椅子に座る様に促して、愛もそれに倣った。少年も愛の真向かいに座ると「俺の名前…伝えてなかったね…『堂々 祐太』って云います」と柔らかな口調で話した。愛も倣って「私の名前は『高梨 愛』…たくさんの迷惑を掛けてごめんなさい」と少し哀しい声を出して、愛は祐太の顔を見つめた。祐太が水の入ったグラスを一口飲むと、言葉を繋いだ「ムリに話さなくてもいいんだけど…高梨…さん…なぜ、あんなこと仕様と思ったの!?」と話す。愛は一瞬言葉に躊躇したが、ただ一言「疲れたの。」と顔曇らせた。祐太は「そっか…疲れた…それで身を投げてしまう行動に移す…俺には理解不能だよ」祐太は肩を落とした姿勢を見せた。祐太が、オムライスの端にスプーンを挿して、口に放り込んだ。愛は「そうだよね…。」と、一言洩らして閉口した。祐太が作った出来立てのオムライスの香りが鼻腔に通るのを感じながら、食するのをとっさに我慢した。祐太が話しを紡いだ。「俺は、昔…両親と妹を失った…電車の事故だった…「長山線脱線事故」…知ってるかな?マスコミがかなり大きく取り上げたんだけど…大きな事故で、妹が先頭車両から見る景色を毎回楽しみにしてた。その時も先頭車両だった…俺はその時、偶然、近所の友達の泊まりで家族と行動を伴にしなかった。」祐太が無造作にスプーンを縦に挿してオムライスをかき回し始めた。
オムライスが形を崩すと祐太の顔が紅潮して行く様が愛にははっきり捉えられた。祐太は、口を尖らせて言葉を吐き出した「あれだけの事故を起こした坂崎…は、死刑確実!そう思った!!でも、直ぐに釈放された…警察の精神鑑定では【精神障がい】だったらしく『心神耗弱』で、罪に問えないって…頭が真っ白になった…5年前の出来事…奴はとっくに病院から退院したらしい…噂では【ピア・サポート】とかいう資格を修得して、精神障がい者のアドバイザーになったとか…『罪の意識』はどこにあるんだろうね!?『贖罪』のつもりか!?だったら、俺の家族を返してくれよ!人殺しが人助けできる世の中なんておかしくねぇか!?愛さん…俺、間違ったこと言ってるかな?」祐太は、顔をぐしゃぐしゃにしながら悔し涙を溢した。ダイニングテーブルに腰掛ける二人は、祐太の阿鼻的絶叫で重たい空気と入れ代わった。愛は絶句していた。愛もかつて仕事に行き詰まりを覚えた時、衝動的に踏み切りを渡ろうとしたからだった。愛は、前日の夜に初めて出会った私に自身の壮絶な過去を話すのか疑問に思った。愛は勇気を振り絞って恐々と応えた。「堂々くん…どうして、見ず知らずの私にそこまで話してくれるの?」愛は知りたかった。祐太が間髪入れずに継いだ「意味なんてない…偶然…自殺未遂の現場を見た…本当は貴女を助ける気なんてなかった…俺は看護学生だからかな…DPAT志望ってのもある…『命を救いたい』って、本能的に身体が動いてしまっただけだよ…そしたら、5年前の事件を話してしまった…それだけです…それ意外の意味は特にない。」祐太は、話し終えると手元にあるオムライスを全て流し台に棄て、グラスの入った水を手に取って、一気に飲み干した。テーブルにグラスが割れるかのごとき叩きつける様に勢いよく置いたので手は小刻みに震えていた。愛は、グラスが割れるかも知れないと反射的に少し立ち上がった。そして、何事もなかった様に息を小さく吐いて、少し身体を震わした。愛は再び席に着いた。祐太が椅子に掛けた学生服を無造作に引き上げた。愛は、留まるべき場所ではないと席から立ち上がり、両手をテーブルの角で身体を支えて立った。しかし愛の身体が、再び悲鳴を上げて、自ら身体を支えなしでは歩けないと悟った。愛は、祐太の阿鼻的な絶叫が自身の思い出したくない父親の顔と一瞬重なった。愛の父は地方出身で、低所得者層として育ち劣等感を持ちながら成長した。母はかつて名家と云われた高梨家の一人娘で高梨家再興を父親から託されて育った。父と母が惹かれ合い両親が結婚して、ほんの少し穏やかな時が流れた。しかし高梨家再興を夢見る義父の思惑に乗せられた婿養子の父は選挙戦に出ると言い出し、高梨家は総出で父親の選挙の手伝いをさせられた。所属政党から、日々苦戦中だと叱咤激励が飛び交い有権者や各種業界団体のお願いは、お百度参りに近く家族もそんな父親に選挙戦の後半は減なりした。愛は父親を軽蔑していた。当選回数を重ねると代議士としての「地位」と「名誉」も不動になった。愛が仕事の限界を感じる辺りに父は内閣から呼び出しが掛かり、法務政務官を拝命した。父が政府の高官に列席して以降、会社の雰囲気がガラリと変わった。愛の勤務する大手企業は、父の支援団体に属する業界団体であった。波風が立たぬように愛に対して社長自らが「女性代表役員」の地位を与えた。自ら切り開きたかった役職ではなくて悔し涙を飲んだ。いつの頃か親の七光りと陰口が蔓延した。愛はそれでも負けなかった。父を軽蔑しつつも与えられた地位をフル活用して、女性の活躍の場を切り開いた。愛の根気強い活動が身を結び、社内では女性役職の地位向上へと実際結び着いた。課長補佐や係長クラスは、女性がその地位を占めた。男尊女卑は改善されなかったが、愛の後ろに父の影がちらついたとしても、愛の努力に依る所が大きい。そんな愛も今は一人の女性として、祐太と向き合いこれから自身がどう生きるか?祐太との関係性をどうするか考える始末であった。祐太は、目繰り上げたワイシャツを下ろして、学生服に再び袖を通した。愛は、私立校であろうと祐太の学生服姿を凝視した。劇場的な先ほどの祐太が落ち着いていているように感じた。愛は「祐太…くん大丈夫?」と一言洩らした。祐太は、「大丈夫です」と答えた。愛は、「祐太くんは看護学生なの!?」と、意味合いを持たせるつもりはなかったが言葉を投げた。祐太は「そうですよ。俺は看護学生3年生です。卒業後は、都内の「精神科病院」に勤務する予定です…幾つかの病院に願書を提出しています。」愛は、ほんの少し前に精神障がい者を糾弾するような発言をした祐太の姿勢に驚きを覚えた。愛は、数年前から「心療内科」に通いながら仕事をやりくりしていた。愛の女子高時代からの親友、遥香が東京医療福祉専門学校の「精神保健福祉士(PSW)」の勤務をしていた事も大きな要因となった。愛は、親友に自身の状況を相談した上で受診を決断した。公私供に良き親友でありアドバイザーでもあった。祐太との会話は、全く状況が違えど自身を見透かされているようで恥じらった。祐太は居間に掲げられてあるからくり時計に視線をチラりと眼を移した。からくり時計は、正にからくりが動き出そうとして、現象に似つかわしくない雰囲気が思わず滑稽(こっけい)に思えた。祐太は愛を長く引き留めたことに後悔を感じた。少し話し過ぎたかも知れないと内心動揺した。ふいに兄の勇気が頭を掠めた。愛は祐太の空気を汲み取り、もう一度身体中の悲鳴を感じながら身を動かした。唇を咬み震える身体を手すりで支えながら玄関前まで歩いた。祐太は支える姿勢を取っていたが手を出すことはなかった。愛がやや後ろに居るであろう祐太にくるりと身体を回して、作り笑みを見せた。
祐太は、表情を変えず何の素振りも見せなかった。愛は、少し苦い顔を引きずりながら意を決して、家から帰宅の一歩を踏み出した。まるで深い眠りから覚める様な感覚を感じながら、外界の日差しの光と、やや寒々とした冷気が顔を伝わり頬を撫でる様に身体中へと消化した。

鏡台の前に座り込んでた時間が1分なのか1時間だったのか分からず、現実に戻された愛の意識は確かに疲れを感じていた。フラシュバックは愛の心を激しく揺さぶった。長期的なひきこもり生活からの脱出を再び妨げそうとした。しかし愛はある「決意」をしていた。その決意を持って、ひきこもり生活にピリオドを打とうと、鏡台を背に歩み移り、自身のお尻をベッドに座らせた。ベッド下に転がっている携帯を持ち上げて電源を入れた。起動する電子音が流れると携帯を耳に当てた。コールが何度か繰り返されて相手側が電話口に出た。「もしもし…ヒデトだけど…愛ちゃんだよね!?電話ありがとう…待ってたよ…その時が来たんだね…大丈夫…一緒に乗り切ろう…ムリして、頑張らなくてもいいんだよ…俺も自問自答の日々だよ…【ピア】を修得した有頂天の日が懐かしいよ…今は、病院交流会に参加してるけど…いつも壁にぶつかるばかり…スキルアップ養成講座で学び直してる…愛ちゃんの電話する勇気が始めの一歩…これからだね…これからが大切なんだよ」電話口の優しい言葉使いに愛の心は癒されて行った。愛はヒデトに感謝を伝えた「ありがとう…坂崎さんの存在は私にとっても大きいよ。」決意の相手は以前クリックに通院していたデイケアメンバー坂崎ヒデトだった。愛は精神疾患を患って以降、過去の記憶力が曖昧で坂崎と身体の関係を持っていたことを記憶していない。ひきこもり生活が記憶を押し込めてしまった。坂崎も過去の記憶と葛藤しているために愛の行為を忘れてしまった。愛はヒデトを通して外の世界に歩み始める。そしてリカバリー(回復)して行く。
愛とヒデト、そして祐太の関係、両親の想い、親友の願い、互い違いに交錯する人間模様…第1章ここに完結。


【私は、ピア・サポート専門員です。 第1章・愛(仮)、完結】


(本作品は、全てフィクションで有り登場人物等は、実在しません)


PV作成者募集中(3分と2分程のアニメーション)。