この時期恒例のSUMCOの第三四半期と11月分雇用統計の同日発表が先週金曜日にありました。SUMCOの方は売上、営業利益、経常利益、純利益の順で1473,155,56,3(単位、億円)となり、一応上方修正でした。ところで、通期売上見込み(変則11か月決算)の1830というのはいまさらと言えばいまさらな話ですが、2012年2月に発表した事業再生計画の中期損益見通しの2300を大きく下回り、最低ラインとして同時に示された11年4Qをベースとする2013年度売上高試算の1800とほぼ一致しています。そういう意味では経営陣はこの程度の売り上げの伸びの低下は、本音では読んでいたと見るべきでしょうか。ある意味慧眼かも。しかし当然のことながら市場の期待を裏切ったのは間違いなく、今日は前場を中心にSMBC日興証券のレーティング引き下げも嫌気してかなり下げました。雇用統計は強い結果で、全体相場は大型株を中心にアゲアゲムードだっただけにSUMCOの下げは哀愁が漂います。長期的には半導体の需要拡大と加工微細化の限界によるウェハー需要の増大は確実と思いますが、ホルダーにとってはいよいよ気の長い話になってきました。