今日引け後にグリー(3632)の再度の下方修正が発表されました。明日はストップ安となる可能性が高くなっています。その陰で私を含む少数の方しか知らないドラマがひっそりと幕を下ろしました。SUMCOの株価がグリーを上回ったという、両方の株に縁のない人には何それ、というドラマが、、、


思えばおととしの東日本大震災直後の一時期、シリコンウェハー業界の巨人、信越化学より工場の復興が早いのでは、という思惑からSUMCOの株価は上昇しグリーを上回っていました。私がグリーへの乗り換えを考えたのはこの時期です。ウェハーも大事だがもうハードの時代ではない、そう考えたわけです。しかし決断はつかず持ち続けた結果、SUMCOは500円を下回るまで下げ、一方グリーは3000円をうかがう位置まで高騰を続けました。なんで、あの時乗り換えなかったか、後悔にさいなまれる日々を過ごし、いつしかそれも忘れかけていた最近、いつの間にやら両社の株価は接近していた。そして、ついに今日逆転しこの先、再逆転は相当先の話になったのです。


一時のグリーはまさに飛ぶ鳥も落とす勢いでした。それがコンプガチャ問題が世間をにぎわしたあたりから徐々に下げ、こうなった。一方SUMCOは千億を超す赤字を出した年もありましたが、なんとかよみがえり今がある。ゲームの世界はパズドラの成功に象徴されるようにネイティブアプリの勝負となり、従来型のビジネスモデルは難しくなりつつあるようです。ほんのちょっとしたことで情勢が一気に変わる株の世界、しかしその背後には水面下で進んでいる変化の兆しがあります。むずかしく、また痛い目に逢うことも多いけど、私は素人投資家としてこの先も株の世界からは足を洗えないことでしょう。