すべての能力は遺伝である | Be all you can be

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遺伝子の不都合な真実: すべての能力は遺伝である (ちくま新書) [新書]
安藤 寿康 (著)

カスタマーレビュー

教育学があえて、遺伝と学力の関係を無視してきた


子供に無理に勉強させようとする教育ママ必読である。


知能を含む、あらゆる人間形成において遺伝に依拠していることが多い
というものであり、これは政治的には非常に都合が悪い


本書によれば遺伝が25%以上影響するという事項は数多い。
読書時間 
勉強時間
 予習復習
 運動
 朝食をとる
 歯を磨く
 選挙に行く
 職業選択
問題に対する対処
 部屋の片付け具合
 友人の数
 離婚
 初体験
 タバコへの依存
不倫・性的放逸 麻薬 同性愛 殺人 強盗 非行 収入。
これらは皆、学術的論文で報告されたものばかりである。

はっきり言われると何故か鼻白むが
「やっても出来ないことはある」


安藤先生の本にしてはなんだかすごいタイトルだが(あとがきで、「自分の発案ではない」と書かれている)、それほどセンセーショナルな内容ではない。
「人間は、遺伝と、環境の両方によって形作られている」という、極めて当たり前のことを、非常に慎重に述べている。

人間は、生まれつき平等なわけではない。



「知能が劣る」遺伝子を持つ人は、「風邪を引きにくい」遺伝子を持っているかもしれず、そのほうが生存確率を高めるのに好都合かもしれない。

人間は平等である、努力と環境でいくらでも変われる、というのは通念である。
だがそれは「そうあってほしい」だけじゃないのか?本当は遺伝の要因も大きいはずだ、本書は行動遺伝学の観点からそう主張する



中心は遺伝の発現に環境が影響するということのようであり、ごくごく当然のことを言っているが、ナチスのような遺伝決定論者と思われると大変なことになるからのようで信じられないほど慎重な言い回しになっている

人は生まれながらにして不公平であるというのは当たり前の話で特に目新しいまとめではないから、これらをもって「不都合な真実」というのは、まさに著書自身があとがきで述べている通り、「新書らしい俗っぽい言い回し」のタイトルである。優生思想的だと罵られることへの安全策も含めてなのだろうか、全体的にどうも煮え切らない表現が多い(統計的な科学的事実とは、白黒はっきりつかないものがほとんどなので、致し方ない面もあるのだが)。



人の2万の遺伝子の組み合わせの結果生まれてくる組み合わせは、地球が消滅するまでに生まれて死ぬ人間の数よりもはるかに多い


遺伝と環境は、長方形の面積を求める際のタテとヨコの長さみたいなものという比喩