わたくしKirscheがKindleで全巻大人買いしたオル窓(長いので、これからこう呼ぶことにしました)。睡眠不足になりながらも何度か読み返しているうちに、色々と疑問が・・・(-""-;)

 

ベルバラの時のように、後日、池田先生が「あれはこういうことです」みたいな解説があったのだとしたら、私はその事実を知りません。どなたかご存知の方からの、

 

「それはこういうことみたいですよ」

 

というコメントをお待ちしたく、この疑問点をつらつらと書いてみました。また別の疑問点が出てくるかもしれないけど、それはまたその時に。

 

疑問点、なんか気になり出したら読み進めなくなってしまっただよ (´ヘ`;) (とか言いながら、既にもう何回も読み返しているが?←影の声)

 

完全にネタバレ案件ですので、まだ完読してない方はその点お気をつけください。

 

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疑問1 ヴェーラはユリウスを送り届けた後、どうしたのだろうか?

 

皇室と親戚関係にある侯爵家令嬢であること、レオニードたちがクーデターに失敗して自害したことから、ロシアに戻ったとは考えにくい。そんなことしたら、臨時政府に逮捕されてシベリア送りになる可能性が高い。

やはりどこかの国に亡命したのかなぁ( ̄~ ̄)

 

 

疑問2 第一部でダーヴィトは音楽学校を卒業したらウィーンに行くと言っていた。それからずっとウィーンで何してたのだろう( ̄ー ̄?)

 

少なくとも音楽家ではないと思われる。

 

第四部でイザークに呼ばれてレーゲンスブルクに来た時も、ホテル・マクシミリアンに泊まっていると言っていた。ここは結構な高級ホテルみたいだが・・・?(検索したら一番上に出てきたし、ざっと見た限りではお値段も一番高かった)

 

そういえば、どなたかの記事で、ダーヴィトが骨董屋でクラウスが使っていたと思われるストラディバリを買い戻していたけど、かなり高かったはずだと書かれていた。この地域は音楽などの文化が栄えていて、骨董屋がストラディバリの価値を分からないはずがないと。

 

ダーヴィトってモーリッツみたいな金持ちのおぼっちゃまなのかな?

 

 

疑問3 クラウスは、どの辺りからユリウスに惹かれた?

 

ユリウスを男だと信じきっていたクラウスが、ユリウスに惹かれたきっかけってなんだろう?

 

実はこれ、以前から不思議に思っていた。これと言った理由が私の中で見当たらないからだ。重要な場面をいつもすっ飛ばして読んでしまっていたのか?

強いて言えば、オル窓で出会ったことだけしか思いつかない(ー`´ー)

 

あるいは、ユリウスが最初にクリームヒルトの役を演じた時に起きた傷害事件後、ロシアから来た敵に追われてどこかに逃げ込んだ時なんだろうか・・・( ̄へ ̄)(←Thinking time) 

この時に女だって知ったしね。

 

何回読んでもクラウスの心情が理解できないのは、私だけ?元々イザークと共にお気に入りではあったけど、そういう意味じゃないし。

じゃあ女だってわかったから?そんなことあるのかなあ  ( ──__──) 

 

 

疑問4 雪合戦中に、石が入った雪玉を投げつけられて流血騒ぎを起こしたイザーク。犯人は誰?

 

推測 その1: モーリッツ説

  一回目を読んだ時は、モーリッツの仕業だと直感的に思った。でもよく見ると、彼は雪合戦に参加していない様子。騒ぎが起きてから取り巻きの一人と一緒に「何事?」と振り返ってる感じ。じゃあ誰が?

 

 

推測 その2: ユリウス説

何度か見ているうちに気がついた、次ページにあるこんな一コマ。

 

 

ユリウスが持っているの、石?しかもなんか意味深な顔してどこ見てるの?

まあ、モーリッツだけでなくユリウスにも、動機があるっていえばあるからなぁ

( ̄へ ̄|||)

 

推測 その3: ?説

 

上のコマの別の解釈。イザークに怪我をさせた石を拾って犯人を睨んでいるユリウス。

はっきり描かれてはいないけれど犯人は別にいて、読者の妄想を広げさせるために池田先生が曖昧に描いたのでは?と推測。

 

理由 : ここで犯人を特定したところで、これからの話になんの影響もないから。

ここから重要になってくるのは、ユリウスが手当を終えたイザークを家まで送っていった時の二人の会話。

 

 

疑問5 ガリーナがユリウスを守り通して死んだ後の、アレクセイ(クラウス)の言葉。

 

シベリアの監獄でたくさんの同士が火事で亡くなった。たまたまその日、脱獄予定だった彼だけが助かったことは、かなりの精神的負担になったことは想像に難くない。自分だけが助かって・・・という一種の後悔のようなもの。公私共の認識として、彼は亡くなった同士たちの分の命を背負って戦い続けなくてはいけなくなったわけだし。

 

そして、妊娠していたガリーナが憲兵に襲われた挙句、ユリウスを庇って赤ちゃんもろとも亡くなってしまった話。

 

その直後、ユリウスを自分の家に連れ帰って手当を受けていた時に発したアレクセイの言葉。

 

脱獄した時の件とガリーナの件から、

「なんという大いなる愛によっておれたちは(この世に)生かされているのかと思い知った」

 

うん、今まで起きたことを見れば理解できる。で、

 

「生き残った者たちは命の限りに生き続けなければならぬ」

 

異論なし。で、次のページ。

 

「この大いなる愛の前になにを逡巡することがあろう。苦しみばかりでなく 生命のよろこびをもともに飲みほすのに なにをとまどうことがあろう」

 

うん( ・◇・)? ここで一瞬思考停止したわたくしKirsche。

 

前のページと、命の喜びを飲み干す=ユリウスと結婚するという話の繋がりが私的にはよく理解できず一瞬思考停止してしまった(=◇=;)

 

前者と後者では愛の種類が違う気がするのだが?私からすると、同じ次元で語れるものではない気がするのよ。うーーーむ ( ──__──) 

 

この後、どうしても二人をひっつけないと話が先に進まないから、無理やりこじつけたのかなぁ。

 

 

疑問 6 アデールはいつからレオニード・ユスーポフ侯を愛していた?

 

第三部が始まってすぐの頃から、顔を合わせれば怒鳴り合いや嫌味の応酬をしていて、とても新婚とは思えないほど荒れていたこの二人。しかも妻のアデールはコンスタンチンと堂々と浮気して、よく朝帰りしてたし。

 

なのに、いつから( ̄ー ̄?) 

 

ラスプーチン暗殺時、レオニードを愛している自分ができることはこれだけだ、と言ってラスプーチンを誘き出したけど、そもそもレオニードに黙ってユリウスを憲兵を通してラスプーチンに引き渡したのは、他ならぬあんただったよね(◎`ε´◎ )

 

これがきっかけでますますこの二人、険悪な仲になっていった感じを受けたんだけど・・・?この件でレオニードの気持ちが完全に離れたと私的には思いましたです。ということはこの頃ではないだろうと推測。

 

それっぽいきっかけは、モスクワ知事をしていたレオニードたちのお父様が、ラスプーチンの策略によって知事の職を解任された挙句に暗殺された時のこと。

 

「氷の刃」という異名を取っていたレオニードは、誰もが想像できないほど慟哭していた。そんな彼が唯一、女性に対して泣いて縋って弱みを見せたのはただ一人、ユリウスだけ。

 

それを見てしまったアデールは、(唐突に)実は自分が愛していたのはレオニードだけだったと気がついた?この時だってあんた、浮気して帰ってきた時なんじゃ?

よくわからん人だ(-""-;)

 

レオニードのためにラスプーチン暗殺のお膳立てをしたアデールだけど、とっくの昔にレオニードの気持ちはユリウスに傾いていた気がする(この辺は何回か読み返してからそんな気がしてきた)。

 

となると、このアデールの気持ちの話、

どこに必要性があったのだろうか・・・「(ーへー;)

 

 

 

読み返すたびに疑問がどんどん湧いてくる、不思議な漫画オル窓。

ヘビー読者のKirscheは、また新たな疑問を探しに読み返すのであった  ( ̄_ ̄ 

 (あんた、重箱の隅をつついてるだけじゃ?←影の声)