吉川英治著 宮本武蔵をもとにしたマンガ「バガボンド」の中で、宮本武蔵が旅籠の風呂に入るシーンがある。そこで、宮本武蔵は風呂に入るのが嫌いだという。猫ののように研ぎ澄まされた感覚が落ちてしまうようだと。

自分は逆だ。風呂に入ってシャワーを浴びると考えや気持ちがすっきりとする。

滝に打たれるのも同じようなものなのだろうか。マイナスイオンと頭への適度な刺激。水はありがたい。お湯はもっとありがたい。

できれば湯船に浸かって体を芯から暖めたい。心が落ち着く。嫌な考えが飛んでいく。血流がよくなる。

思えば親父がよく銭湯に連れていってくれた。広い開放的な風呂に行くのが楽しみだった。地元の銭湯はもうなくなってマンションに変わってしまった。

銭湯は遅くて21時、22時くらいまで。夜遅くまで仕事をする生活スタイルの変化、風呂つきの部屋の普及により、銭湯の必要性はなくなった。

でも、開放的な銭湯に行くのは特別な感じがして好きだった。

親が持っていた昔のアパートは風呂なし6畳一間
。共同トイレだったけど、それでも、隣近所の人たちと暮らしていた時代があった。

あの頃とは何が変わったのだろう。
豊かさとは何だったのだろう。
豊かさとは何なのだろう。


答えはどこにあるのだろう。