クローバー宝石ブルー こんにちは 宝石ブルークローバー

 

 

30年以上悩んで克服した経験から伝えられることがあります。
カサンドラ症候群・家族関係専門カウンセラー 紺よう子

プロフィールはこちらです

 

「カサンドラ症候群」って、聞いたことがありますか?

 

専門家や当事者にとっては耳慣れた言葉ですが、

初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

下差し以下が説明です下差し

 

夫(あるいは妻)の共感性に問題があるために、

妻(あるいは夫)が鬱やストレス性の心身の障害を抱えるに至ったものを

「カサンドラ症候群」と呼びます。

 

 クローバークローバークローバー

 

1988年に臨床概念が世に出たばかりですが、近年発達障害の急増から認識が広まり、

またコロナ禍における生活変化の影響も波及して「もしかしたらうちの夫も不安

と多くの女性が気づくようになりました。

 

それ以前は、原因が分からないまま妻側の問題として

「ヒステリー」や「悪妻」と呼ばれることすらありましたが、

ようやく問題の構造が明らかになってきたということです。

 

 クローバークローバークローバークローバー

 

カサンドラというのはギリシャ神話に登場するトロイ王の娘です。

彼女の美しさに魅せられたアポロン神は彼女に予言の能力を与えます。

しかし捨てられることを予知したカサンドラは愛に応えず、

怒ったアポロンは、誰にも予言を信じてもらえないという呪いをかけるのです。

 

カサンドラは予言を伝えても誰にも信じてもらえず、

やがてトロイの国は滅ぼされてしまい、彼女自身も非業の死を遂げます。

 

 

 

共感性や受容の低い夫(妻)と暮らすことの苦しみは、

なかなか伝わるものではありません。

 

まして夫は外見的にも社会的にも、理想的な人物と評価されている場合が多いのです。

妻はがんばりやで責任感が強く、豊かな感受性をもっているタイプが多いので、

なおさら物足りなさや苦しみを感じてしまいます。

友人や実家に相談しても「みんな同じ」「あんないい旦那さんなのに」と理解してもらえないばかりか、

しまいには「あなたが選んだ人でしょう」「わがままで贅沢」などと否定、お説教すらされてしまいます。

 

そして「わたしのほうが間違っているのかな…」とますます自分を追い込み、

さらに我慢や努力をしては虚しく空回りします。

 

この密室で起こる救いのない構図はエスカレートしながら妻をじわじわと苦しめ続け、

次第に水やりのされない花のように枯れて元気がなくなっていきます。

 

 

不眠、頭痛、生理不順、不正出血、動悸、様々な病気などに見舞われるようになり、

やがて無気力、抑鬱状態、絶望感に襲われるようになります魂

 

時にはヒステリーを起こして夫を責めることもありますがピリピリ

夫からは理解不可能だとますますシャットアウトされ(自分が要因だというのに)、

妻はさらに自分を責め、悪循環にはまっていきます。ガーン

 

大げさではなく、

これは、人格を破壊されるほどの、凄絶な苦しみです。

 

経験者のわたしが言うので、間違いありません。

 

 

 

まずはカサンドラ症候群について正しく知り、

夫婦の間にどういうことが起こっているのかを知って欲しいと思います。

 

原因が分かれば、対処法も見えてきて、具体的で建設的な改善のための対策を施していくこともできます。

 

早い段階であればあるほど、溝も傷も小さいうちに軌道修正し、さらなる悲劇を食い止めることができます。

 

 

手遅れにならないうちに、

当事者がそれ以上の苦痛を感じながら人生を送らないように、

考え方や対処法を身につけてほしいと願っています。

 

 

わたしは自己の経験から、この病の概念の認知度がもっと高まり、

「たんなる夫婦喧嘩」「我慢が足りない」という人々の誤解がなくなり、

正しい理解が進むことを願っています。

 

 

この記事を読むことで、一人でも多くの方が

「もしかしてこの苦しみはカサンドラ症候群では?」

「身近な人が悩んでいるけれど、普通の夫婦の愚痴ではなくてカサンドラ症候群なのでは?」

と思ってくれたなら、大いに発信の意味があることだと思い

活動をしています。

 

この記事が気になった方、

今後も関連記事を投稿していきますので、

ぜひフォローをよろしくお願いいたします。