今回のお話は虫めがね

前回に続き、夏のお話し お盆の頃の出来事です。



…雷の音が遠くで鳴っている墓地、浪人風の二人が密会。


片方は親しげに挨拶し、近づくのですが、相手の表情は険しく「しね!幕府の犬め!!」と叫び めった刺しの めった切り、親しげだった浪人は死んでしまいます。


やがて土砂降りの雨、「薬種 小杉屋」にずぶ濡れの狩谷同心がやって来る。

どうやら胃の腑がキリキリ痛むらしい。

小杉屋の女将(のぶ)に薬を調合してもらい、身体を休める間に、濡れた着物も干してもらってました。


そのころ、夕立があがった墓地には、北町奉行所の同心が集まり、すぐさま聞き込みに走る。


殺害された浪人風の侍は、南町の隠密見廻り同心で蘭学者達の動きを探索中だった。狩谷同心とも顔なじみだった。

一方の下手人は小杉屋の主人だった。家業を嫌い蘭学に傾倒し、幕府に不満を持つ同志と行動を共にする男だった。そして…



今回の田中さん(栗原同心) の見どころは?


探索活動です。

前回とは違い、暑い中を聞き込みに走り回ってます。

暑すぎておかしくなったんでしょうか?

子供相手に聞き込む先輩、倒れ込んで居眠りする先輩同心らを『真面目にやってくださいよムキー』と叱りつけつつ奮闘してましたね。


でも結局手ががりを掴んできたのは、先輩中堅同心の杉山さん(火野正平)でした。

やっぱり中堅ですから、コツは心得てます。


夏も羽織着てるんですね。

夏用生地でも暑いね。


あ、田中さんは ちょっとびっくり着物の裾を端折りすぎです!  見えてる!!見えてる!!!


あと 小杉屋を見張るために、変装するんだけどえー下手くそだと思う。


栗原様は、道具箱を担いだ大工に変装するけど、髷が侍のままなのよ。

江戸時代、衣装や髪型も侍と町人では違うはずで、町人が侍の髷を結うなんてないよね。

いちいち髷を結い直すのは面倒だと考える北町奉行所の同心が雑なのか?


長谷川平蔵が率いる火付盗賊改方だともっと成り切ると思うけど?


そもそも時代劇ドラマの作り方がザツなのか?


そして、

『渡辺崋山とか高野長英とか言う人物のご禁制の書物が、密かに浪人どもに読まれているそうですね』とのセリフあったので、栗原様方が生きてるのは、江戸時代後期 先程の渡辺崋山・高野長英が捕らえられた『蛮社の獄(天保10年1839年)』より後の時代だとわかりました。


天保年間の江戸幕府将軍は、第11代徳川家斉、12代徳川家慶で幕末よりちょっと前ですね。