今週のコサキン(#3 コサキンのペット大好き) | 今週のコサキン

今週のコサキン

コサキンが復活しました。『今週のコサキン』を再開します。

五行でまとめれば、前半に1976年の週刊明星から沢田研二
ピンクレディ菅原文太宇津井健のなつかし写真ネタがあり、
後半は「コサキンのペット大好き!」と称するコントで、
アカカンガルーとミツアナグマを材料にラビーの反則顔芸
が展開された回、です。

それをうだうだ書くと以下のようになります。




今週のコサキン(4月22日放送分)
 ラビーの顔芸がやたらにちりばめられていた回。番組前半のフ
リートークのコーナーでは、1976年発行の一冊の週刊明星が取り上
げられ、三十四年前の沢田研二、ピンクレディー、セルフコント
ロールを語る宇津井健、折り込みグラビアを飾る菅原文太ちゃん
などが紹介される。しかし、権利関係もあってか、それらの写真
そのものを画面に映すことができず、ラ゛ジオ゛になってからのア

イテムであるいわゆる「画カフ」がかかって画面が真っ黒になって

しまうのは、せっかくのテレビなのにと番組を見る者に歯がゆい気

持ちがかすかに生じる一方で、結果的にラジオの写真ネタと同

じように想像するしかないこととなって、かえって嬉しいことでも

ある。さらには、写真が使えないというこの事態にともなうテレビ

ならではのこととして、その写真においてミーちゃんはどんな顔

をしているか、ケイちゃんはどんな顔をしているか、宇津井健は

どんな顔をしているか、文太ちゃんはどんな様子なのかを、ラビ

ーがいやな表情の顔芸で表現してくれていたのは、暑苦しくてと

てもよいお話である。ラビーが菅原文太をやっていたはずが、結

局なぜか歯を削る音の芸をすることとなったのも、意味がわから

なくて素晴らしい。
 番組後半は「コサキンのペット大好き!」と題されたコントで
あり、ラビーがかつてzooのバックダンサーをしていた、マサチュ
ーセッツ工科大学出身のジャコウネズミスクオなる動物に詳しい
人物に扮し、アカカンガルーとミツアナグマの生態について、ウ
ィキベディアを根拠に語る。ウィキペディアで済むのならスクオ
氏は必要なさそうなものだが、賞味期限切れのおにぎり二個で出
演してくれるスクオ氏は、資料映像を使えば高額の費用がかさむ
ところを、zoo時代のダンスのさま、グリズリーの顔、斜を向くキ
ューピーやリカちゃん人形の顔、人間の年齢に置き換えるとそれ
ぞれ十代、生意気盛りの(価値のない男とは寝ない)二十五歳、
六十代のミツアナグマがコブラを食う時の反応など、いやな表情
の顔芸を駆使していろいろなことをしてくれるので、確かに安上
がりである。スクオ氏によれば、神経性の毒に強いミツアナグマ
も、軍隊アリには胃を食い破られて負けるらしい。誰もが知らね
ばならぬことである。
 エンディングでは、視聴者から寄せられたツイッターのネタが
いくつか取り上げられ、把瑠都という字がが肥溜めに見えること、
レディス4はまだやっていること、大滝秀治に角をつけたら年老
いた遷都くんに見えることといった、きわめて重要な情報が寄せ
られる。これらを意識せずに生きていたことを恥じ入らずにはい
られない。