11/3から公開されていた
“サタデーフィクション”
雨降る中
観てきました
今日は寒いし
一歩も外に出ないぞと
昨日から
決めていたのだけれど
あれ?
もしかして
12/1までの上映になるかも
と
気づいて
慌てて最寄り駅まで
タクシー飛ばして
行って来ました
以下
感想です
(あらすじ・ネタバレありません)
。。。。。。。。。。。
“惜しい”
映像も
演出も
雰囲気もいいし
事実と
舞台の物語の交錯も
洗練されて
洒落ている
けど
詰め込み過ぎなのか
登場人物が
STORYに対して無駄に多く感じて
雰囲気に飲まれて
見入るけれど
描き切れた部分と
描き切れてない部分が
極端にある印象
おそらく
ざっと3時間くらいのベースを
カットして
2時間ちょっとに
したのかな?と
コン・リー氏
チャオ氏
パスカル・グレゴリー氏
トム・ヴラシア氏
ホァン・シャンリー氏
に絞って
他のキャストは中途半端に描かず
その他大勢程度に抑えた方が
STORYに
芯ができたかも
ただ
それをしてしまうと
怪しくて洒落た雰囲気が
激減してしまうという…
魔都上海とコン・リー氏なんて
話の筋以上に
雰囲気とオーラが
見どころだから
無粋な事を言わずに
見てればいい作品なんだろうなぁ
しかし
計算されたはずの
舞台と現実の交錯が
特に後半
散らかる感が
否めない
エンドロールを見て
この作品は原作が
中国のホン・イン氏の「上海の死」
と
日本の横浜利一氏の「上海」
の
別物の2つの作品を
元にしているから
散らかるのかしら?
と思ったけれど
どちらも
読んだ事が無いので
ハッキリ分かりません
ただ
横浜利一氏の「上海」は
舞台の話のベースで
ホン・イン氏の「上海の死」が
現実の話のベースとなる
女スパイの物語らしいから
登場人物が
交錯して
整理できなくなるとすれば
コン・リー氏とチャオ氏の
はずなんだけど
この2人は
じっくりと
描いてるわけではないのに
よく描けていたというか
よく演じられていた
と思うので
カットがあったのだとすれば
影響受けてたのは
ダントツオダギリ氏
であろう…
むしろ
そうでないなら
不思議
ホァン・シャンリー氏も
オダギリ氏ほどでは
無いにしても
少しありそうかな?
でも
オダギリ氏より
遥かに
描かれていたし
想像でSTORYつながるし
彼女はとても良かった
ウォン・カーウァイ の作品に
出て来そう///
結局は
大人の事情で
相当カットしたんだろう
と推測して
折り合いをつけました
一番切ないのは
オダギリ氏であろうし
(あくまで推測です)
これ
若手の監督の作品だったら
才能の塊?片鱗?と騒がれたと思う
58歳の婁燁監督作品とすると
もちろん
褒め称えられるに値するけれど
根本的な何かが
ぼんやりしてる
若かりし頃なら
それがいいのよ!
と思ったかも
今ですら
この雰囲気は
婁燁監督だからこそ
出せたと思うし
よくもまぁ
こんな面倒臭そうなカット割りを
丁寧に…
と感心しているのですが…
脚本が雑なのかな?
あ
いかん
いかん
ここまで
緻密に撮影した人が
大雑把な脚本を許す訳が無い
だからね
何だか知らないけど
2時間ルールみたいなのがあって
いろいろ
カットせざるを得なかった
というのが
私の結論です
賛否両論の作品かも
知れないけれど
芸術作品を愛でるというか
美術館で楽しめる人
=ストーリーに縛られない人
=感性豊かな人
に
おすすめかも知れないです
。。。。。。。。。。
チャオ氏の役どころは
どう言えばいいのか
喩えるなら
オペラ座の怪人で
いうところの
ラウルみたいな?
ストーリーの事じゃなくて
あの作品の
ラウルの役って
もの凄く重要な役じゃないけれど
必要な役で
面白みがない割に
実力が要求される役だと
思っていて
そのような理由から
チャオ氏は
ラウル的だと感じました
おそらく
男性の役者さんだったら
ラウルより
ファントムを演じたいと
思う人が多いと思うんだけれど
この作品に置き換えれば
ファントムもクリスティーヌも
コン・リー氏が
1人で担ってる感じ
あ、
くれぐれも
オペラ座の怪人とサタデーフィクションは
全く関係無いです
喩えに使ってるだけです
とにかく
チャオ氏
とても上手かったです
加減も良くて
主張し過ぎず
控えめでもなく
活かすでも殺すでもなく
普通の男を
誠実に演じてる
普通の人を演じるって
すごく難しい事と
個人的には
思っているので
さすがだと思いました
で
この作品は
まぎれもなく
コン・リー氏の主演作品です
コン・リー氏はもちろん
素晴らしい
私には
「紅いコーリャン」←デビュー作から知ってる
「上海ルージュ」
あたりが懐かしい…
あの
コン・リー氏が
このような大人の女性になってる事も
感慨深い
感慨深いといえば
シネコンができて以来
ミニシアターに行く事が
無かったので
かなり久しぶりに
昭和の香りのする映画館で観たのも
この映画に
とても
合っていたように思います
朝の雨も
この映画を観るための
お膳立てだったかのよう
そういった
諸々を含めて
さほど感性豊かではない私も
じわ〜っと
楽しめた映画でした
(惜しさがある事も
余韻に繋がって
いいのかも知れません)
チャオ氏のファンになってから
映画館で
チャオ氏の作品を観たのは
初めてのことです
(“晴雅集”がお初になると
予想してたのですが
人生
分からないものです)
PS.
オダギリ・ジョー氏は
小田切 让と中国語では
なるんだぁ、と
妙に印象に残りました
じゃあ
「あしたのジョー」は
「明天之让」となるのかな?
&
フライヤーゲット
ポスターにも
心が揺らぎましたが
飾らないものね、と
後は
パンフレットを購入
あ、
ポスターもパンフレットも
通販で
購入できると
後から気づきました
(サタデーフィクションで検索すると
普通に出て来ました)
そして
中国で公開された時の
チャオ氏
(楽しそうだったので)
おっと
大事な事を忘れてました
今日は
大野智氏の
43回目のお誕生日です
ニノが
元気に街を歩いてるのを見たと
言っていたので
きっと
元気に過ごしていると思います
複雑な思いもありますが
嵐との思い出が
色褪せることは
無いです
サトピ
ハッピーバースデー