住民とともに法律・制度を変える
こんにちは![]()
岩手県任期付職員の小室寿明です
岩手県庁では毎月1回コンプライアンスの日があり、指名された職員が、全職員の前でショートプレゼンを行います。
7月の担当は私(小室)で、60人ほどの職員の前で4分間プレゼンをしました。
テーマに選んだのは、私も関わり島根県が全国の先例として名を残している中海・宍道湖の干拓・淡水化事業の中止です。
ご存知のとおり、大規模公共事業を止めた住民運動の金字塔ですが、同時に、行政職員や労働組合が声を上げ取り組んだという点で特徴的
▶︎中海・宍道湖干拓淡水化事業中止後、環境回復を求める粘り強い取り組みで実現した森山堤防の開削・架橋(事業費30億円)。
コンプライアンスとは、「法令順守」の日本語訳のとおり「法律を守る」という意味。
が、時として「法律を守る」ことが「住民利益に合致しない」ことがあるのも事実です
例えば、「らい予防法」は、疫学上その意味がなくなったことが明らかになったにもかかわらず長い間放置されました。
多くのハンセン病患者を強制隔離・強制入所という形で人権を奪い、長期間に渡り耐えがたい苦しみを与えたのです。
裁判の判決を受けて「らい予防法」が廃止されたのは、つい14年前の1996年4月1日。
「法律を(かたくなに)守る」だけでは「住民利益は守れない」ことがあるのです
▶︎汽水域を活かした地域振興策への転換を訴えた提言集。私も共同代表を務めた市民グループの成果です。
同様に、環境悪化や巨額の財政負担など、住民利益との相反が問われた中海・宍道湖干拓・淡水化事業。
事業を進める立場の行政の中にあって、事業の課題をえぐり出し住民とともに立ち上がった行政職員がいたことをお伝え。
本当のコンプライアンスとは、単なる「法令順守」ではなく、「住民とともに法律・制度を変える」ことでもあると訴えました




