▼3.11東日本大震災・福島原発事故から丸2年。死者・行方不明者約2万人、32万人近くの方が今なお避難を余儀なくされる厳しい現実。
 オールジャパンで力を合わせ、一日も早い復興の押しをと願います。

▼大震災から1ヵ月後の2011年4月、私(小室)たちは陸前高田市にガレキ撤去などのボランティアに出かけ、市街地3キロ四方が壊滅の惨状に言葉を失いました。
 報道される現状は、当時とほぼ変わらず忸怩たる思い。
 使い勝手の制限された事業メニュー、復興を担う県・市町村の技術者、業者・作業員不足など課題は山積。しかし、海岸線500キロにも及ぶ過去例のない被災であり、容易ではないのも事実です。

▼3.11を機に私たちは、ひたすら経済成長を追い求めてきた限界を悟り、「本当に大切なものは何なのか!」を考えさせられました。
 家族や友人、地域などによって結ばれる『絆』の大切さを気付かされたのです。

▼復興に向け必要な予算は5年間で19兆円(安倍政権は25兆円に拡大予定)。
 今年1月からは所得税2.1%の復興増税が始まり、来年6月からは住民税で年額1000円の負担となります。
 なお不足となる約10兆円は、特別会計の埋蔵金や政策を見直しなどでまかなうフレーム。

▼これにより、当時の民主党政権はこども手当の一部・高速道路無料化などのマニフェスト財源を吐き出す結果となりました。
 急増する社会保障財源の確保にも迫られ、消費税引き上げを含む「一体改革」に踏み出したことで大きな批判を浴び、政権は再び自民党に返りました。
 3.11は、この意味でも大きな時代の転機となったのです。

▼今日の節目にあたり、くにびき大橋南詰めで久しぶりの朝立ち(13回目)。
 「被災2年を機に、一層の復興の加速と国民のさらなる協力を」と訴えました。

▼また、「アベノミクスによる財政リスク」「原子力・エネルギー政策の後戻り」などの政治課題も指摘。
 「民主党は、生活者・働く人に軸足を置き、行き詰まった政治・行財政・社会保障立て直しに再度挑戦する」と訴え。

▼2年前は県議選を控えた時であり、戸惑いの中での取り組みでした。
 今年は松江・出雲で市議選、隠岐の島・奥出雲で町議選を控え、やるべきことを一つ一つやるのみ。発災の14時46分には、あいさつ回りの忌部で黙祷。今日も靴底減らしの活動です。