▼久しぶりの「今日のコムロ」です。

▼松江は曇り空。くにびき大橋南詰めで久しぶりに朝立ち、と街宣車に乗り込みましたが、バッテリー上がりで動かず。あちゃ~。

▼午前中県連事務所で事務整理。午後一労働会館へ。県職員退職者会松江支部新年会に、はくいし恵子県議、畑尾幸生松江市議とともに参加。

▼一言あいさつの機会をいただき、衆院選苦杯のお詫びを述べた上で、「引き続き1区代表として政治活動を継続したい」と決意表明。

▼懇談会の中で多くの先輩方からねぎらいや再起に向けた激励。しかし、ある方からは、「もう政治はやめたがいいよ。あんたは向いていなかった」とのアドバイスも…。

▼私(小室)自身、県議会はまだしも、国政へのチャレンジは想定外。しかし、余りにひどい小泉・安倍政権の「地方いじめ」「社会保障切り捨て」に怒りの思いを抱き、05年郵政解散の島根2区に挑戦。4年間の浪人生活を経て、09年政権交代選挙で衆議院議席を得ました。

▼わずか3年余りの国会経験でしたが、私が見た日本は、経済・社会保障・財政全てにおいて行き詰まっており、この立て直しは容易ではないことを体感。

▼今回民主党は大敗し野に下りましたが、安倍政権への白紙委任ではありません。アベノミクスの新自由主義的な経済政策が国債破綻の引き金を引きかねないことを懸念。物価上昇が賃金改善に結びつかなかった際の国民の痛みを深刻に心配しています。

▼ナロー・パス(狭い道)をしっかりと乗り越えなければならない日本。取り分け、「こどもたちの未来への責任を果たさなければならない」という思いのみに、私はつき動かされています。

▼夕方県連にニュージーランドのオークランドにあるビクトリア大学のアレクサンダー・ブフ教授(国際政治学)が、竹島問題の調査で来所。

▼約1時間、05年県議会での「竹島の日条例」制定の背景や日韓漁業協定問題などで懇談。様々所見を求められ、領土・漁業問題以上に政治的対立の手段となった側面も含め、条例制定の背景などをお話。

▼ブフ教授は、東アジア地域のアメリカの安全保障戦略にも造詣が深い様子。今回の来県では隠岐にも出かけ、県庁関係者への丁寧な取材を実施。筑波大学で15年の学究経験があり、日本語も堪能。尖閣問題も含めた領土問題、普天間問題なといい議論ができました。

▼最後に私から、「どのような解決の手段があると考えられますか?」と質問。ブフ教授は、「韓国大統領は、いくら親日派でも、決して竹島で譲歩はできない。(厳しい世論があり)殺されるからだ」と明言。

▼「日本が、『日本の領土だけれども、大局に立って韓国に譲る』と言うことが必要ではないか」との提言も。さすがに同意できませんが、この問題の厳しさを実感させられるやりとり。

▼ブフ教授は、「(尖閣問題で)アメリカは、中国の動向よりも安倍総理の暴走を危惧している」との発言にはちょっとびっくり。「決して武力紛争にしてはならない」との思いは共感。

▼日々大きく動く国際政治の中で、これがパーフェクトな解決策はどこにもない世界。「誰も見通しのないまま突っ走っているのではないか」とのブフ教授の指摘が記憶に残りました。