●身を切る覚悟

 ◆代議士会で山井和則国対委員長は、「昨日の党首討論では、政治を前に進めたいとの野田総理の乾坤一擲の強い決意を感じた。本日議員歳費の2割削減法案も提出した」と報告。
◆政治改革推進本部の逢坂誠治事務局長は、「午前中の政治倫理・公職選挙法改正特別委員会で、一票の格差是正とともに比例40削減の民主党案を可決した。真の改革をやれるのは我が民主党だ」と訴え。
◆安住淳幹事長代行は、「正直の上にバカがつくと野田総理は言ったが、身を切る覚悟があるのは民主党だけだ。苦しいけれども、一丸となって乗り切りたい」と結束を呼びかけ、深々と頭を下げました。


★★★★★★★★★★★


 東京はスッキリ晴れ。が、心穏やかとはいかない朝。

 9時政治倫理・公職選挙法改正特別委員会。
 昨日の党首討論を受け昨夕急遽設定。一票の格差是正のため、まず、参議院の「4増4減」を審議・可決し、一旦休憩(9時40分)。

 10時35分再開し、衆議院の選挙制度について、自民党案の小選挙区0増5減、民主党案の比例40削減(一部連用制)の質疑。
 「一票の格差是正を早くやるべきだった」との指摘に民主党案提案者の逢坂議員は、「昨年10月に『まず格差是正をやった上で、次期通常国会で抜本改革を』と呼びかけたが、野党は一体処理を主張。16回の与野党協議をやり、成案を得られぬまま今日に至ったもの」と報告。

 「民意をより反映する抜本改革をすべき」と主張する公明党議員に対し自民党案提案者の細田博之議員は、「一票の格差是正が緊急課題。2票制の選挙であり、連用制には問題がある」と答弁。
 採決の結果、2案とも賛成多数で可決。終了は12時10分。

 不在の間、安来市の近藤宏樹市長などが、国道432号線改良促進要望で来室。県農業改良普及職員協議会の山本智之会長が、普及予算確保の要請で来室。

 15時総務省から地方公務員の自立的労使関係措置の地方公務員法改正案のペーパー入り。今夕閣議決定の予定。

 15時45分全国離島振興都道府県議長会の金子万寿夫鹿児島県議会議長、志村学大分県議会議長に同行し、民主党陳情・要請対応本部の福田昭夫副本部長に面談。

 16時本会議(1時間30分)。
 先般逝去された松下忠洋郵政民営化担当大臣に対する弔詔贈呈。自民党の小渕優子議員が、「薩摩武士だった」と追悼演説。家族ぐるみの付き合いなど時折声を詰まらせながら披瀝。聞かせる演説でした。

 ▼特例水準の年金を減額する「国民年金法改正案」、▼低年金者に月額5千円を上限に加算する「年金生活者支援給付金支給法案」(※一体改革関連)、▼「特例公債法案」、▼国会議員歳費2割削減の「歳費法改正案」、
▼委員長などの手当の返納を認める「国会議員手当法改正案」、▼「参議院の4増4減法案」▼自民党提出の「衆議院の0増5減法案」、▼民主党提出の「比例40削減法案」を賛成多数で可決。

 18時総務委員会理事懇談会。
 明日の委員会を開催。退職金を402万円引き下げる「国家公務員退職金減額法案」、年金型退職給付を措置する「厚生年金法改正案」の質疑・採決を決定。

 終了後、エレベーターで逢坂議員とご一緒。選挙制度改革の責任者であり、「大変だったでしょう」とねぎらい。「(法案修正で)ゆうべは寝てない」とお疲れ。たくさん議員はいますが、こんな実務にたけた人はなかなかいません。