●日本再生の柱

 秋の深まりの中、終日農家訪問。米価や牛肉価格・乳価の低迷、飼料価格値上げを受けて「厳しい!」とのお話をあちこちでいただきました。民主党政権では、戸別所得補償や食の安全確保、六次産業化を柱に食料自給率向上と農家の所得安定を図り、新規就農支援による農業再生に取り組んでいるところ。
さらに、日本再生戦略の柱に農業(食料)を位置づけ、安全で美味しく高品質な農産物を海外にも売り出す方針です。めざす方向は明確ですが、目の前にあるTPPなど経済連係の課題は高い山です。


★★★★★★★★★★★


 松江は曇り。

 9時嫁島事務所を出て安来市へ。

●東比田でお会いした奥さんは、「雪が降るまでの11月が勝負。堆肥をまいたりで忙しい」との話。「わざわざ来てもらって」と大歓迎。

●わたなべ牧場でヨーグルト&プリンを購入。それぞれ月3万個、6万個を生産。20数年前に始められた六次産業化の走りです。

●母里では農家のご主人が、「農機具購入で農家は赤字。安い外国産品が入ると大変」と危機感。「戸別所得補償と基盤整備による集落営農、六次産業化を図る工夫が必要」とお話。

●飯梨の酪農家では、牧草(アルファファ)はアメリカ産ですが、稲わらは目の前の田んぼでつくっり、1反8万円の所得補償をフル活用。

 切り上げて西へ。昼は斐川にあるCoCo一番屋で特産の出西しょうが焼きカレー。

 14時出雲市で医療関係の某団体理事会。
 私(小室)から、「社会保障・税一体改革により、2015年の収支バランスを図り、低所得者対策や中学校単位での地域包括医療をめざす」と報告。医療人材確保や介護現場での活用などで意見交換。

 引き続き平田の農業関係者宅へ。

●後継者の息子さんが帰ってこられ、利子補給のあるスーパーL資金で畜舎・堆肥舎を増築予定の酪農家。「肥育と違い月毎に収入があり、乳価の変動も少ない」と増頭に意欲。

●「TPPはどうなる?畜産や酪農は大変」とある農家。「経済連係は日本にとって必要です。ただ、TPPが求める高いレベルは正直厳しく民主党内も慎重な声が多い」とお答え。

●「民主党も大変だな~」とあるご主人。「自民党に(政権が)返っても仕方がないでしょう」とお話すると、「もうオラは選挙はええで」と投げやりの風情。政治不信の現状だからこそ、政治を見つめ選び直す時です。

●ある農家では仔牛が生まれたところ。すぐさま地面に足を踏ん張り、懸命に立ち上がる仔牛に感動!「2日に1頭生まれる」とさらっとご主人。

 17時30分松江に帰り店終い。今日は209キロで終了し、一旦自宅へ。

 20時松江テルサで自動車総連島根地方協議会の政策研修会。
 私は、社会保障・税一体改革の必要性に触れ、「年末の税制改正で重量税・取得税などの車体課税見直しを掲げ、地方財源に穴を空けないことも含め検討中」とお話。自動車総連の吉武申二副事務局長は、自動車産業を取り巻く環境や取り組み方針の提起。

 来年の参議院議員選挙に自動車総連から擁立するいそざき哲史予定候補が、「和菓子づくりの家に生まれ、ものづくりをやりたいと日産で開発に携わってきた」と自己紹介。「日本経済の柱である自動車産業の発展による雇用の充実、若い世代を支える社会保障の確立の二つを訴えたい」とあいさつ。トヨタ・日産・三菱など各組合のみなさん、元気に必勝を期しました。
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