●地域医療を守る

  「邑智地域の医療を考えるシンポジウム」で公立邑智病院の石原晋院長は、「来年5月から広島もドクターヘリを導入予定で、中国5県での相互連係の方向。地域医療を守るとは、かかりつけ医を持ち、コンビニ受診を止め、医療機関を地域の財産とし、日頃から自己健康管理すること」と位置づけ。
最後に、医師確保に向け走り回っている実情を報告。「強制力を持って地域医療に従事する医師を確保し、診療科の偏在を是正する国のガバナンスが必要」と私(小室)を名指しのコメント。一昨年・昨年と民主党主催の医療シンポでもいただいていた苦言であり、応えなければなりません。

★★★★★★★★★★★

  松江は青空。

  9時30分雲南市大東町山王寺の細田実市議の事務所開き。 地元や連合などから約50名が参加。自治労県本部の成相善朗委員長、自治体議員フォーラムの角ともこ県議、社民党県連合の清水勝代表などがあいさつ。
  私(小室)も、「国政も市行政も停滞は許されない。細田議員は、憲法・平和はもちろん、議会運営委員長や原発対策特別委員長として市議会のまとめ役で奮闘。原発の提言は厳しい内容だが、私たちもしっかり受け止める」とエール。
  細田市議は、「ここの標高は350メートル。参勤交代のように市議会に通い、周辺部ならではの様々な課題を見聞きし声を生かしてきた。議会報告は、海潮地区全戸に手配り。人口減少や庁舎・病院の建て替え、集落崩壊などの雲南市の課題に引き続き取り組みたい」と決意表明。  その後、54号線を南へ。飯南町の萌美野でスタミナ丼。

  13時邑南町健康センター元気館へ。25分邑智地域の医療を考えるシンポジウム開会。 主催の石橋良治邑南町長は、「隠岐と並んで長寿で元気な方が多いのが邑智地域。公立病院を支援する会の動きも出てきてありがたい」とあいさつ。
  私は、「県立中野診療所廃止を受け、県立病院をつくる住民運動により邑南病院ができ、現在の邑智病院となった」と経過報告。 「政府は、2度の診療報酬改定で医療崩壊をくい止め、島根県に交付した87億円の地域医療再生基金で医師確保対策やドクターヘリ導入を進めてきた。医療を守るには地域の取り組みが必要」と訴え。
  パネルディスカッションでコーディネーターの県央保健所の永岡秀之所長は、「2030年の邑智地域の人口構成は逆ピラミッド。地域包括システムをどうつくるかを議論したい」と提起。 訪問看護ステーションおおちの田邊澄香所長から、看護士の専門性を生かした在宅医療の必要性の提起。
  河野圭一院長は、羽須美地区の52%を超える高齢化や独居世帯・交通弱者が増加していると報告。健康増進のためのラジオ体操などの取り組みの提起など。
 サンホームみずほの小川剛所長は、医療・介護現場の職員高齢化と若手育成の必要性の提起。
  県内で初めて在宅医療支援拠点病院の指定を受けた社会医療法人仁寿会の加藤節司院長は、「生をまっとうすることを応援する。生活の中の医療が必要」とし、9人の医師による年間9000回の訪問診療の報告。チームを組んでの取り組み素晴らしさに正直驚嘆。
  最後に、公立邑智病院の石原晋院長がまとめ的に報告。 それぞれに奮闘の様子に触れ勉強になるとともに、がんばらなければと政治の責任を認識。

  16時40分終了で一路松江へ。今日は252キロを運転し、19時自宅着。