●政局に走る無責任

 「野田総理問責決議案」が参議院で可決。会期末まで一週間、特例公債や選挙制度改革、マイナンバー、公務員制度改革など重要法案積み残しのまま、事実上の閉会状態となります。内憂外患のこの時、国政停滞は一刻も許されず。予算(財源)という国民生活を人質に、憲法違反という司法のイエローカードも無視し、解散・総選挙という「政局」に暴走する自民党他野党は、政治に求められる責任を果たしていると言えるでしょうか!

★★★★★★★★★★★

 東京は晴れ。

 8時15分総務部門会議。
 13年度概算要求について総務省から、「日本再生戦略」に盛り込まれたグリーン・ライフ・農林漁業への重点化など考え方の説明。
 ネット選挙解禁に向けた取り組み報告を受け、取り扱いを座長一任。

 11時農業・農村整備事業WT。
 概算要求に向けた農林水産省ヒアリングで、特別重点枠の減災・防災について、集中豪雨対策や水利施設の長寿命化に取り組む方針を確認。農業体質基盤強化促進事業の継続を求める声など。

 12時エネルギー・環境調査会。
 NTTファシリティーズから、山梨県北杜市に07年実証研究で設置したメガソーラー施設の報告。系統接続やパワーコンディショナーの取り替え、0.5%程度の経年劣化などの課題の指摘。

 資源エネルギー庁は、風力・太陽光などの出力変動に合わせた火力発電所のバックアップや送電網強化の必要性など再生可能エネルギー導入に向けた課題を指摘。
 明日古川元久国家戦略担当大臣を迎えて政府の取り組みを聴取の上、本格議論に入る予定です。

 13時大塚耕平参議院議員事務所に出かけ、9月1日の「日本再生戦略」をテーマとした時局講演会打ち合わせ。
 初めてじっくりお話ししましたが、気さくかつクレバーな方で改めて尊敬です。

 14時30分農林水産部門会議。
 農林水産関係11団体からの税制改正要望ヒアリングで、林業・木材団体から「地球温暖化対策税の森林吸収源対策への活用」、JA中央会から「食料品・農産物に対するゼロ税率導入」など様々な要望。

 16時国会事故調の宇田左近調査統括が、9月8日行う国会事故調報告会の打ち合わせで来室。
 核心部分である規制当局が事業者の虜になっていたこと、シビアアクシデント対策が全く考慮されていなかったことなどあれこれと1時間。

 ▼福島原発事故はなぜ起こったのか、▼事故時の東京電力・政府の対応はどうだったのか、▼福島県民のその時とその後は、▼今私たちがやるべきこと、の4つがポイント。当日は、約40分の講演を受けて質疑。1時間30分の予定です。

 17時参議院本会議が開会し院内TVで視聴(所要2時間)。
 竹島・尖閣非難決議を採択後、地方自治法改正案・大都市制度法案・高年齢者雇用安定法改正案・動物愛護法案、地域再生法改正案など17法案を次々と可決し成立。

 最後に、みんなの党他7党提出の「野田総理問責決議案」を上程。提案理由は、「国民との約束を破り、消費税増税法案を成立させた」というもの。
 驚いたことに、この提案理由を受けても、民主党とともに社会保障・税一体改革法案を成立させた自民党は臆面もなく賛成の珍事。さすがに、公明党は節度ある欠席でしたが、投票総数220、賛成129、反対91で可決。これで国会はストップか…。