●身を切る姿勢

 私(小室)が所属する政治倫理・公職選挙法改正特別委員会で今日、「小選挙区0増5減、比例区40減、一部連用制導入」の民主党案を可決しました。野党欠席で強行採決との批判もありますが、全く的外れ。なぜなら、最高裁の違憲判決を受け、小選挙区の0増5減は待ったなし。社会保障・税一体改革の前提の比例区40削減も当然に必要。
社民党・共産党以外は、議員定数削減を選挙公約しており、約束実行を図るべき。比例削減による影響を是正する一部連用制導入により、前回総選挙を基にしたシミュレーションでは、中小政党は軒並み議席増。一番割を食うのは40議席減となる民主党ですが、それでも身を切る姿勢で野党の協力を求めているのです。


★★★★★★★★★★★


 松江は晴れ。

 早起きし帰省してきた大学生の三男に送りで米子空港へ。
 途中本庄の道の駅でタンクローリーの運転席が炎上中。化学消防車やパトカーが駆け付けましたが、爆発の危険もありそう(※幸い「帰りには鎮火」と三男)。

 7時15分発羽田便で上京(142往復目)。
 羽田ターミナル2の到着ゲート沿いに「ヤングなでしこ」の応援ポスター。これも、残念ながら「のんちゃん」欠場。

 10時30分政治倫理・公職選挙法改正特別委員会(1時間27分)。先週木・金曜日に続き野党欠席のまま質疑。
 民主党の後藤祐一議員は、「一票の格差を是正しないまま野党は解散を要求している」とし、選挙無効の可能性について質問。総務省の田口尚文選挙部長は、「『格差は違憲、選挙は有効』との事情判決となるか、『無効』とするかは最高裁の判断」と回答。

 「違憲判決がでれば、小選挙区300人が議席を失い、比例区180人だけとなる恐れもある」と指摘。
 提案者の樽床伸二幹事長代行は、「格差是正は司法から突き付けられた命題で立法府の責任。多くの政党が定数削減でも同意しており、まず『隗より始めよ』だ。審議拒否では、0増5減すら拒否することになる。野党の誠意ある対応を願う」と答弁。

 その後、野党の質疑時間をじっと空回しで終了(この間国会事故調報告を読み込み)し、質疑時間は6時間に。
 一旦委員会を休憩し、引き続き野党の出席を求め努力。

 午後公務なく、書類整理などしつつ倫選特の再開待ち。

 16時30分政治倫理・公職選挙法改正特別委員会。再開前に共産党・社民党・生活の委員が、赤松広隆委員長に詰め寄り「採決は認められない」と抗議。理事会等に全く出席せずでは受け入れられません。
 再開後、質疑打ち切り動議を可決し、民主党案を賛成総員で可決。明日の本会議上程をめざします(所要3分)。

 17時政治改革本部・総務部門会議。
 3度の違憲判決が出ている参議院の定数是正について議論。樽床本部長から、「参議院議長の下に協議会を設置し議論した結果として『4増4減案』で合意。意見をいただきたい」とあいさつ。

 福島・岐阜を2ずつ減らし神奈川・大阪を2ずつ増やし、格差を5倍以内とする内容。一川保夫参議院幹事長は、「附則で次々回には抜本改革をめざす。定数削減の気持ちはあるが、格差是正を先行させたい」と説明。
 「身を切る姿勢がない」との批判意見が出されまたが、全体の法案審議促進を期待しつつ了承。

 明日衆議院本会議で、「公債特例法案」「衆議院定数削減法案」の可決をめざします。