●政局優先の国会

未明のなでしこジャパンVSフランスは、しっかり守りチャンスを確実にものにする泥臭い試合運びで初の決勝進出。民主党野田政権も「どじょうのように泥臭く」政策実現に取り組んできましたが、デフェンスのオウンゴール(小沢分裂)もあり苦戦。
社会保障・税一体改革という大玉を決められるかの最終版ですが、ここにきて試合放棄(不信任案)の動きも。国民は、日本再生の危機にそれでも「政局優先」の国会を苦々しく受け止めているに違いありません。

★★★★★★★★★★★

 東京は晴れ。ダニ退治のため布団を干し出発。

9時東日本大震災復興特別委員会(※総務・法務の3委員会が同時開催)。福島視察の報告を受けた後質疑。

9時20分委員不足で呼び出しの法務委員会へ(2時間30分)。刑の一部猶予で社会貢献活動を行わせる刑法等改正法案の質疑。無免許者に危険運転致死傷を適用することについて滝実法務大臣は、「9月法制審議会に諮問。答申を得て法改正も検討したい」と答弁。
大津のいじめ自殺事件で神本美恵子文部科学大臣政務官は、「あってはならないこと。明らかに暴行・傷害事案については、警察に通報。H22年度に6,120件あり、アメリカにはスクールポリスの制度もある」と答弁。

 11時50分総務委員会へ採決のため出席(25分)。
地方自治法改正案の質疑・採決。地方議会の通年会期制や長の専決処分の制限、政務調査費の名称・使途変更などの改正を可決。

 13時10分院内の幹事長室で全国腎臓病協議会の宮本高宏会長、俣野公利事務局長などと党陳情・要請対応本部の梶原康弘副本部長と面談。鉄道の障害者運賃割引について、「100キロ以下の割引の適用」「特急券の割引」に行いて要望。「30万人の患者が週3~4回通院するが、経済負担の軽減を」との声に梶原副本部長は、「政府にも伝えたい」と回答。

13時30分法務委員会(1時間10分)。引き続き質疑。

14時40分総務委員会。民主党など7会派提出の大都市特別区設置法案について審
議。提出者の逢坂誠二議員は、「大阪府・市の要請を受け、7会派で特別区設置を合意。手続法であり、事務や財源配分、財政調整は当事者間で協議していくもの」と答弁。
 採決の結果、共産党・社民党以外の賛成多数で可決。今後当事者間で協議を重ね、合意形成を図る中で東京都と同様の特別区設置が可能となります。

15時20分東日本復興特別委員会(40分)。再生可能エネルギー拡大について中根康浩経済産業大臣政務官は、「09年住宅余剰
電力買い取りにより3年間で50万世帯が増加。7月の固定価格買取制度スタートにより、メガソーラーは33,600件余57万KWの認定をし、今年度250万KWの導入拡大となる見込み。福島の洋上風力も進めたい」と答弁。

16時過ぎJA中央会の萬代宜夫会長など各組合長がTPP絶対反対の要請で来室。「8月の参加表明は許されない。8兆円の農業生産が4兆円になれば政府が補てんできるのか」と反対を要請。
 私(小室)は、「党内も慎重論が強くなりつつある。日本にとって経済連携は当然必要だが、TPPは異質な面もあり慎重に対処したい」とお答え。農業者の立場を強調する意見が相次ぎ、「日立も自動車製造関連も対等な競争が必要との立場。そのみなさんも家に帰れば農業をやっており、この声も受け止めなければならない」と説明。

 朝から3つの委員会の掛け持ちでへとへとでした。