●政府事故調報告

 政府事故調の畑村洋太郎委員長は、「福島第一原発事故の原因は、津波により電源盤が水没したから。1号機はIC(非常用復水機)の運転を把握しておらず、2・3号機は注水の不手際があった。2号機が壊れ放射能が広がったが、SPEEDIが正しく運用されていれば効果的に避難できた。津波後冷却ができなくなり、最悪事態の備えがなく事故に至った」と報告。
「信じられないほど高い授業料を払った。そこからしっかり学ぶべき。調査の継続と提言の実行が必要。わからない時は、防災ではなく減災を考えることが必要。釜石の小中学生3000人が一人も死んでいないのは、自分達で考え行動する意識ができていたからだ」と失敗学の権威らしい指摘。ものの考え方が勉強になりました。


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 東京は晴れ。
 洗濯・掃除をし「梅ちゃん先生」を観て出発。

 10時30分原発事故収束対策PTで東京電力福島原子力発電所事故調査・検証委員会の畑村委員長からヒアリング(1時間30分)。
 ▼複合災害を視野に入れた対策、▼総合的リスク評価とシビアアクシデント対策、▼原子力災害時の政府・県等の態勢整備、▼リスクコミュニケーションとSPEEDI活用・住民避難、▼独立性と透明性を持った原子力規制機関など7つを提言。

 委員長所感として、「あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる」と「長時間の全電源喪失は起こらない」としてきた規制当局や電力会社を批判。
 「可能な限りの想定と十分な準備をする」「仕組みをつくるだけでなく目的を共有する」「全ては変わるのであり、柔軟に対応する」「危険に正対して議論できる文化をつくる」などを提起。

 「東電の現場では、(原子炉の)押さえ込みのため、自動車のバッテリーでメーターやバルブを動かす懸命の努力がされた。死ぬことを覚悟してやった人達がいて収まった。自分から能動的に判断し動く人をつくらなければならない」と訴え。

 13時本会議。
 年金の支給開始年齢引き上げに伴う雇用確保を定める「高年齢者雇用安定化法改正案」など4法案を可決(15分)。
 終了後、「エネルギー討論会」に来県いただく田島要議員にあいさつ。

 14時15分陸上幕僚副長の番匠幸一郎陸将が着任あいさつに。
 どこかで見た顔と思いつつ、「防衛大学校の何期ですか?」と聞くと「24期」とのこと。「学生長でした」と聞き思い出しました。私(小室)が27期で、1回生の時4回生。まるで雲の上の存在でした。「がんばって下さい」と激励。

 明日の法務委員会を湯原俊二議員に差し替えをお願いし羽田空港へ。
 上京していた福田正明県議と空港ロビーでばったり。宍道湖の環境などあれこれ。

 16時発出雲便で帰省(139往復)。空港で大谷秘書と合流し安来市へ。

 18時20分日立の組合会館へ。中村健二・田淵秀喜市議などと控室で懇談。
 日立金属労働組合安来支部定期大会の最後に田中了支部長から紹介いただき、「今日年金とセットで雇用延長を義務付ける高年齢者雇用安定化法案を可決。社会保障を安定化・機能強化するための一体改革であり、ご理解いただきたい。日本経済は20年間成長していない。昨日『日本再生戦略』を閣議決定し、エネルギー・健康・農林水産・中小企業を柱に元気な日本をつくる。力を合わせよう!」と訴え。

 米子空港まで車を取りに行き、21時前自宅に到着。