●孤軍奮闘

  横田・仁多での社会保障・税一体改革対話集会で、大垣照子奥出雲町議が議会報告。毎議会欠かさず手づくりの議会報告を発行。今議会では三井野原に設置する「オロチの石像サイン事業(1億530万円)」に反対し討論に立ったとのこと。
「『合併特例債を活用して町の負担は30%、半分の15%は県の補助が出る』と町長から聞いていたが、今のところ県補助は決まっていない。『学校のプールが水漏れで2年間使えていない。そちらが先ではないか』との住民の声があった」と紹介。
自民党議員だらけの翼賛的な奥出雲町議会での大垣町議の孤軍奮闘に、いつもながら頭が下がります。

★★★★★★★★★★★

 松江は曇り空。

  8時20分県連事務所を出て奥出雲町へ。ギンギンに太陽が照り付け、梅雨明けの風情に。

  10時横田コミュニティーセンターで「未来への責任」対話集会。 大垣町議が若干町政報告。私(小室)から、「年金・医療・介護の社会保障は1/3が税金、2/3が社会保険料。所得のある現役世代に支えられた社会保障になっている。これが、少子化・高齢化で持続できない状況であり、一体改革は避けて通れない。消費税を目的税にし、生活に返ってくる納得感をつくりたい」と訴え。以下いただいた意見と答え。
●年金の受給資格期間を25年から10年に短縮すると、保険料を払わない人が出て生活保護が増えるのではないか? ⇒そういう懸念はある。しかし、25年ないともらえないという壁も大きく短縮は必要と判断。もらえる額は少ないが、半分が保険料であれば、全額税金の生活保護よりは自己責任の度合いは大きくなる。

  昼はサイクリングターミナルで舞茸スパゲティー。

  13時30分カルチャープラザ仁多での対話集会。大垣町議と私から報告後意見交換。
●非正規雇用が広がり税収が減れば、消費税を上げても追いつかないのでは? ⇒日本経済は20年間成長していない。成長戦略が必要。ソニーもシャープも1万人リストラで、日本でテレビができない時代が来た。オープンスカイでLCC(格安航空)が始まり医療・介護は成長している。
●行政改革の説明があったが、社会保障を強化するには、行政の役割が重要では? ⇒認識は一致している。一方、負担とサービスのバランスも考えなければならない。行政丸抱えが困難となっており、専門性を持ったNPOの活用も考えられるのでは。
●福島原発事故は終わっていない。これから原発をどうするのか? ⇒福島原発は、できるだけ早く核燃料を取り出し安全を確保したい。「脱原子力依存」が政権の基本方針で、2030年の3つの選択肢(原子力0%、15%、20~25%)が示されたところ。8月に政府の方針を決める予定で、今が国民的議論の時。民主党県連で近々議論の場を設ける。  亀嵩から広瀬町比田・布部を抜け安来へ。

 16時15分安来市役所で市職青年部研修会。 私から、一体改革の必要性、特に地方財源の確保などを説明。参加者からは、「総合こども園が後退したのではないか?」「国保現場でやっていておかしいと感じることが多々ある。現場の声を聞いて欲しい」などの声があり意見交換。
  最後に私から、「制度や財源手当は国で考えるが、医療も介護も子育ても社会保障の実務は全て市町村現場の仕事。がんばって下さい」と若いみなさんを激励。