●一体改革法案可決!

 衆議院本会議で社会保障・税一体改革法案を採決。焦点の消費税法改正案の採決では、▼投票数459票。▼賛成363票、▼反対96票で可決(79%)。▼民主党の造反は57名。私(小室)は、賛成の『白票』を投じました。舞台は参議院に移りますが、与党分裂が懸念される重大な局面。この一週間が大きな山場です。

★★★★★★★★★★★

 東京は晴れ。

 党関係の会議もなく、9時から始まった社会保障・税一体改革特別委員会審議をTV傍聴しながら事務整理。
 山代町の方から、「消費増税はマニフェスト違反。選挙で自民党と差別化を図るには反対を」とのメールに私の思いを返信。

 10時30分中国電力島根原子力本部の長谷川千晃副本部長が新任あいさつ。原子力行政や島根のエネルギー立地で意見交換。

 11時30分素交会。
 鹿野道彦会長が、「全党一致で国民生活に責任を果たすべきと訴えてきた。幹事長も相当の腹を持って『分裂させない』と言っており、あらゆる手立てをやってもらう」と報告。
 本会議終了後改めて集まることとし散会。

 12時45分院内で代議士会。
 城島光力国対委員長から、「歴史的な日。安保条約改定時の136時間に次ぐ129時間審議。心を一つにし採決に臨みたい」と結束を訴え。樽床伸二幹事長代行は、「混乱をお詫びする。衆議院定数削減法案の委員会付託を決めた。新幹線並のスピードで成立させる」と報告。

 13時本会議(2時間24分)。
 中野寛成一体改革特別委員長の報告を受け、共産党・新党きづな・社民党・みんなの党が反対討論。民主党・自民党・公明党が賛成討論。

 年金2法案、子育て3法案、税制2法案、社会保障制度改革推進法案を順次採決。記名投票は、賛成『白票』、反対『青票』を議長席前で投票です。
 注目された消費税法改正案の民主党議員の造反ですが、小沢一郎・鳩山由紀夫の2人の元代表は『青票』。最終的に『青票』は57。289人の民主党議員の約1/5で厳しい数字です。

 15時30分素交会。
 鹿野会長は、「賛否が分かれた。これからどうするか、重要な局面。知恵を出し、私たちが軸となり取り組みたい」とあいさつ。
 「分裂は自民党の思う壷」「参議院をどう乗り切るのか」など議論。党と参議院を仕切る輿石東幹事長の対応を求めることを確認し、鹿野会長に一任。

 夕方連合からFAX。「与党内からの反対は誠に遺憾。与野党は真摯な議論を通じ国民の理解を図り早期に成立させるよう求める」との南雲弘行事務局長談話。

 17時42分小沢一郎元代表が記者会見。
 「参議院の審議を通じても消費増税を阻止できるよう努力。ベストは原点に帰ること。消費増税(法案)が強行されたことで可能性は薄くなったが、政府や党執行部に主張したい。近い内にどうするか結論を出す」と発言。小沢グループは、今すぐには動かない方向。

 18時野田佳彦総理の記者会見。
 「国民生活そのものである社会保障改革は待ったなし。国民に負担をお願いするのはつらいが、全て社会保障に還元されることを理解いただきたい。経済成長や行政・政治改革もしっかりやる。決めるべき時に決める、先送りしないことが必要」「民主党から造反者がでたことは残念。私と幹事長が相談し厳正に対応したい」と発言。

 一山越えてなお目の前に山あり。一つひとつ乗り越える、です。