●一体改革審議入り

 後半国会の最重要課題は社会保障・税の一体改革。火・木・金の3日間で年金・子育て・税制の7法案を本会議上程し審議入り。今日の年金法改正法案の質疑には、ミスター年金・長妻昭元厚生労働大臣が登壇。
「現在の現役世代8173万人が50年後には4418人となり、支える世代がつぶれてしまう。地縁・血縁・社縁が薄れ孤立化も進んでいる。格差も広がり、G7では米国につぐ貧困率。EUは今年を『アクティブエイジング元年』として、若者が高齢者を支える従来型を脱し、共に支え合う社会をめざしている。格差対策は社会全体の利益になる」と提起。
今日提起した年金2法案は、「所得格差・官民格差・非正規格差の3つの老後格差を是正するもの」と訴えました。


★★★★★★★★★★★


 松江は曇り空。
 全原発停止による夏の電力不足に対応すべく、国会は節電ビズ入り。私(小室)も一年ぶりの夏スーツでしたが、腰周りパッツンパッツンで悲しい思い…。

 9時05分米子発羽田便で上京(通算128往復目)。

 12時45分代議士会で城島光力国会対策委員長は、「問責決議を受け全委員会の審議がストップ。『これだけは別枠』ということで、社会保障・税一体改革特別委員会には合意。みんなが委員という気持ちでがんばりたい」と協力を訴え。

 13時本会議(3時間26分)。
 年金機能強化法案、被用者年金一元化法案を小宮山洋子厚生労働大臣が提案(以下概略)。

◆国民年金の受給資格期間を25年から10年に短縮
◆低所得者の基礎年金に月額6000円加算
◆高所得者の基礎年金の支給を一部カット
◆週労働時間20時間かつ賃金が月78000円以上かつ雇用者501人以上の企業の短時間労働者に厚生年金・健康保険の適用を拡大
◆公務員・私学教職員・民間の被用者年金を一元化。同一賃金・同一年金とする

 以下質疑を受けた答弁概略。

●経済と消費税増税
⇒社会保障の充実・安定化による国民の安心は、需要・供給両面で経済を成長させる(野田総理)

●新しい年金制度
⇒当面現行制度が続くため、早期に制度改善を図りながら、H25年度に新たな年金制度を提出することをめざし検討(野田総理)

●公約との関係
⇒税収の落ち込み、東日本大震災、ヨーロッパの金融危機などを受け、消費税問題を先送りできないと判断。衆議院任期中は引き上げず、その前に総選挙で国民の信を問う(野田総理)

●政権交代後の成果
⇒社会保障の自然増分を確保。診療・介護報酬を引き上げ。医学部の定員を増。1.6兆円の年金回復。雇用保険の適用拡大など(小宮山大臣)

●身を切る努力
⇒行革実行法案を閣議決定し行革懇談会を設置。102の独立行政法人を65に縮減予定。これまでに、189人の天下りを45人に削減。国家公務員総人件費約5000億円削減。17の特別会計を11に縮減(岡田副総理)

 不在の間、離島振興4団体が今国会での離島振興法改正要望に来室。やらなければ!

 18時30分ホテルニューオータニで民主党自治体議員フォーラム全国研修会の懇談会。
 島根からは、和田章一郎・はくいし恵子・角ともこ・須山隆・珍部芳裕・岩田浩岳県議、斎藤菊市松江市議、芦谷英夫浜田市議、大垣照子奥出雲町議がお見え。野田総理のあいさつや樽床伸二幹事長代行との記念撮影で盛り上がりました。