●原子力の行方

 経済産業委員会で枝野幸夫大臣が、原子力政策について答弁(以下その要旨)。◎原子力依存を最大限少なくすることをめざしていく。どれだけのスケジュール感を持ってやれるのか、他の影響も含めて総合エネルギー調査会で議論している。◎(再稼動は)原子力安全保安院や安全委員会による安全性確認を受け、4大臣で総合的に判断する。この1年間安全対策を積み重ねてきたものを新たな安全基準として示した。◎関西電力の今夏の電力受給は、様々供給を積み上げているが、直近の供給力では約2割、606万KW不足する恐れがある。

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 東京は晴れ。

 7時38分北朝鮮が、人工衛星と称するミサイルを発射した模様(※8時過ぎTV報道で第一報が入るも、官邸対策室では確認できず)。

 8時20分田中直紀防衛大臣が記者会見。「何らかの飛翔体が確認されたが、1分以上飛行し洋上に落下した。わが国への影響はありません」と発表。

 8時37分藤村修官房長官が、「詳細は確認中だが、わが国への影響は一切ない」と記者会見(※上空120キロで爆発し黄海に落下でした)。

 9時経済財政調査会・成長戦略PT・外務部門合同会議。
 仙谷由人調査会長が、「あくまで瀬戸際外交を続ける(北朝鮮の)意思表示があった。緊張感を持ち対処したい。こういう状況だからこそ、ASEANとの戦略的対応が必要」とあいさつ。

 ASEANとの連結性強化に向け政府からヒアリング(以下概要)。

◆タイを始めとするASEANには多くの日本企業が進出し、重層的なサプライチェーンを展開している。新興国インドを含めた東アジアとの連結性を強化し、効果的な生産ネットワーク構築と経済格差是正が必要

◆親日的で豊富な天然資源、優秀な労働力を持つインド・タイ・ミャンマーを枝野幸夫経済産業大臣が今年1月訪問。インフラ整備やビジネス環境整備を通じ連結性強化を加速

 会議中、行革改革調査会で奮闘する花咲宏基議員と行革実行法案で、「競り下げ入札に中小企業から危機感が出ている」と指摘。「その議論も出てます」とのことで、何らかの歯止めの必要性を確認。

 9時50分経済産業委員会。
 自民党の菅原一秀議員が、「私は、2030年までに原発を全廃すべきと思う。わが党も民主党にも(賛成・反対の)二項対立があるのではないか」と切り出し、原子力政策について質問。

 13時本会議。
 「北朝鮮による『人工衛星』打ち上げに抗議する決議」を採択。
 野田佳彦総理は、「発射の強行は安全保障上の挑発行為であり、わが国として容認できない。厳重に抗議し、遺憾の意を表する」と表明。

 14時05分羽田発米子便に何とか間に合い帰省(通算126往復)し、その後、来客対応や書類せいりなど。