クロアチア女ひとり旅ブログ、飛行機とバスでプリトヴィチェへの移動編です。

 

プリトブィチェに行く方法はいろいろあるようですが、わたしは、日本からトルコ経由でドブロブニクに入り、その後ザグレブ経由でプリトヴィチェに行く、というルートでした。

 

ここでは、ドブロブニク空港→ザグレブ空港、ザグレブ空港→ザグレブ中央バスターミナル、ザグレブ中央バスターミナル→プリトヴィチェの移動の様子を詳しくご紹介したいと思います。

 ドブロブニク空港からザブレブ空港~ザグレブ中央バスターミナルへ

まず、ドブロブニク最寄街のツァブタットからプリトヴィツェへ向かいました。朝4時50分にオーナーの車でアパートメントを出発、ドブロブニク空港へ。6時15分発のザグレブ空港行きのチケットは、日本国内で購入済。

 

早朝のドブロブニク空港。チェックイン機でクロアチア航空を選択して手続き。

機械音痴の私は相変わらず操作方法が分からず。番号を入力して画面を進めていくもエラーが出たので、後ろにいた欧米人の観光客らしいおじさまに助けを求めました。あーじゃないか、こーじゃないかと二人で言いながら、数字を押したり何かの項目にチェックを入れたりして操作を進め、ようやく最終画面で航空券を発券。英語が通じれば、なんとかなります。

旅を楽しくするために、わたしは現地の言葉を少し覚えていきます。クロアチア航空の係員にパスポートと航空券を見せるときなど「ドブロユートロ」(おはよう)と挨拶してみました。

他の乗客には「hello」「morning」などと言いながら目も合わさず機械的にパスポートのチェックをしていたクロアチア航空の係員さん、私がクロアチア語で挨拶してみると「おや?」という感じで顔を上げてにこっとしながら「アリガト」とカタコトの日本語で挨拶を返してくれました。

 

異国のひとり旅だと、こういう瞬間が妙に嬉しいものです。

事前情報では、早朝のフライトは、クロアチア航空のドブロブニクーザブレグ間の路線は欠航も多くちゃんと飛ぶ方が珍しいとどなた様がブログに書いていて。飛行機飛ぶかな。間に合うかな。などと出発前から心配していたのですが、無事、時間通りに、1時間のフライトでクロアチアの首都ザグレブに到着。

 

ザグレブ空港の窓の外を見ると、まるで雲の中にいるような、濃い霧でした。その状態でよく着陸できたなぁと感心。

事前の情報では「ザグレブ空港の正面玄関を出て右へ歩くとシャトルバスがある」とのことなのでそのように行ってみると「AIR PORT」と書かれたバスが。念のためバスの運転手に「ザグレブ行きですか?」と確認してから乗車。

 

ザグレブ空港からバスで30分ほどでザグレブ中央バスターミナルに到着。ここからは国内の各地方への長距離バスが運行しています。

ここから、プリトヴィツェ行きのバスに乗ります。

 ザグレブから世界遺産プリトヴィツェ国立公園行きバスのチケット購入

ザグレブ中央バスターミナルからバスでプリトヴィツェに行く場合は、いくつかの会社のバスが出ているようですが、私が事前に調べた旅行者による情報によると、時間があえばariiva社のバスにすると時間が正確なので良いとのこと。

 

特にプリトヴィツェからザグレブ方面に乗る際は他の会社のバスだと遠方のスプリットから来るので、時間が大幅に前後することがあるらしいです。(待ちぼうけをくわされる)ですが、arriva社のバスだと近郊からの出発なのでバスはあまり遅れないのだとか。

そういった情報を得ていたので、私はarriva社のバスの乗車券を購入。

行きはザグレブ発9時15分発。プリトヴィチェは世界的に有名な観光地。観光客で満員になり乗れなくなることがあると聞いていたので、1週間前にネットで9時15分発のバスの乗車券を予約購入済。帰りはプリトヴィツェ発10時15分発こちらも事前予約。

 予告なしのバス乗り場の変更に注意

また、ザグレブからプリトヴィツェ行のバス乗り場ではひやっとする出来事が。日本で予約してプリントアウトした乗車券にはプラットフォーム(バス乗り場)401と記載されていたのですが、たまたまバス乗り場が分からず道をきくために当日arriva社の窓口で係員に乗車券を見せると、「プラットフォームは302に変更になった」と言われました。えええ!です。

 

全然違う場所にあるので・・・変更を知らずに違う場所で待つところでした。そういえば、旅の前に見た他の方のブログで「ザグレブからプリトヴィツェ行きのバス停で待ってみるも、バスが来なくておいて行かれた」というエピソードを見かけていました。もしかしてその方も、プラットフォームが変更になってしまっていたのかもしれません。

 

バスの出発場所変更の可能性があるので、プリトヴィチェ行きのチケットを事前購入した場合は、バス乗り場は、現地でも確認すると確実だと思います。
 

 ザグレブ中央バスターミナル情報

バス乗り場へは1階からも行けますが2階からの方が分かりやすいかと。

2階には写真のような改札があり(普通に通り抜けられます)その先にJR駅のように乗り場に続く階段がいくつかありそれぞれにプラットフォームの番号が記されています。その階段を下りていけばすぐに乗り場。その他、中央バスターミナルの情報としては、

・お手洗いは2階に1か所あり、改札にコインを入れるシステムで使用料は3クーナ。

・1階に大きめのパン屋さん有り

・2階にサンドイッチを販売する売店がいくつか有り

・2階にカフェが1件有り

 

(※すべて2019年時点の情報です)

 arriva社のバスの指定席など

指定席については乗車券には座席番号が記されていて、ザブレブ→プリトヴィツェのバスでは椅子に座席番号が振られていたので指定席に座りましたが、帰りのプリトヴィツェ→ザグレブ行きのバスでは、椅子に番号がないので適当なところに着席。

 

バス休憩についてはザブレブ→プリトヴィツェのバスでは10分、5分の休憩がありました。運転手が「10 minutes!」と言ってくれました。置いていかれたら怖いので私はバスに乗ったままでしたが…。

 

プリトヴィツェ→ザグレブのバスでは途中、止まる箇所があるものの5分くらいの停車。休憩らしい休憩はありませんでした。往路と復路で違うのは、運転手の裁量で、ということなのでしょうか。

 

ちなみに、帰りのプリトヴィツェ発ザグレブ行きのバス情報も。念のためST2のバス停に15分前から待っていましたがarriva社バスは10時13分に到着。ほぼ時間通りでした。荷物手数料はザグレブ→プリトヴィツェのバスでは10クーナ。プリトヴィツェ→ザグレブのバスでは7クーナ。同じバス会社で同じ距離なのに何故手数料が異なるのかは謎。

 

 ザグレブ中央バスターミナルからホテルプリトヴィチェへ

話はもどり、無事、ザグレブ中央バスターミナルから、プリトヴィツェ行きのバスにのることができました。車窓から見えるザグレブ郊外の住宅。落書きされている建物が多いのでそれを眺めるのもよいかも。


驚いたことに、途中、バスの運転手さんの携帯にプルプルと電話がかかってきて、左手に携帯、右手でハンドルを握りながら時折「ウッハー」なんて笑って陽気に話をしながら運転していました。しかも長電話。

 

クロアチア語なので内容はわかりませんでしたが、話しの様子から仕事の案件ではなく、プライベートな会話のよう。静かな車内に運転手さんの陽気な声が響き渡っていました。日本では完全にアウトな行為。文化の違い、面白いですね。

2時間15分バスにのり、プリトヴィチェに到着しました。

私は、湖畔にあるホテルプリトブチェに2泊しました。

 

最寄りの2番のバス停で降り、ホテルに向かって歩いていくとまんまるの小さな生き物がお出迎え。可愛い!

夢中になって写真を撮っていると少し離れたところに立っていたお兄さんが、「こっち、こっち!」と手招きしました。

 


行ってみると「あちらも見てごらん」という風に茂みの奥を指をさしました。その方向を見てみると、さらに3匹も。「ねずみ?」「そうだよ」公園のロゴマークが入ったジャンバーを着ていたので公園の関係者なのだと思います。豊かな公園なのだなとテンションあがりました。

ちなみに、この周辺にはヨーロッパヒグマが生息しており、事前情報で、「公園に熊が出てイタリアン人カップルががびっくりしていた。」という話を読んでいたので、おっかなびっくりだった私。お兄さんに「熊も出るのですか?」聞いてみました。

 

「ここには熊がいるけれど、大丈夫だよ」と返事が返ってきました。私の住む北海道の定山渓の辺りにも熊が出没しますが定山渓温泉に行く人が「熊、大丈夫ですかね?」って聞くようなものかな。

宿泊先はホテル プリトヴィツェ。クロアチアにきてオーナーに部屋を貸してもらうタイプのアパートメントに止まっていたのですがここはホテル。当たり前のようにフロントには常に人が常駐。中にはレストランもありました。

ドブロブニクではアパートメントで洗濯機が壊れて朝方まで何もできなかったり、ツァブタットでは宿泊の入り口が分からなかったり、ハンドソープが使えなかったり。そんな心細い経験の後に、フロントのあるホテルに宿泊すると「なんて便利なんだ!」と感動。

外観の見た目は山小屋風でしたが、お部屋は新しい感じで綺麗でした。ベッドも、さすがホテル。ふかふか♪この旅ではじめて心地よく寝れました。

ですが、身支度を整えて公園のインフォメーションセンターに行くとショッキングなことを告げられました。「昨晩までの連日の大雨で上湖は洪水で閉鎖されています。下湖群の一部のルートしか入れません」「ええええ(T_T)上湖群に行けないの?」

プリトヴィツェは、上湖群と下湖群にわかれ、それぞれにいくつかの散策コースを持つ、広大な国立公園です。上湖群は静かな趣きで、下湖群は大滝など見所が多いと聞いていました。プリトヴィツェは日帰りの人も多い中、私は、全域歩くつもりで2泊取っていて。

 プリトヴィチェ下湖群散策

予定していたコースの半分以上も歩けないときいてショックを受けましたが、全域閉鎖じゃなくて良かったです。小雨振る中、下湖群へ向かいました。

世界遺産、雨のプリトヴィツェ。

ドドドドド。木道のすぐ下をすごい勢いで水が流れていきます。連日の雨で水嵩が増しているのでしょうね、なかなかの迫力です。

ドドドドド。木道の上にも水が溢れています。安全ではないように見えて、なんともワイルドです。

雨の中の静かな湖畔を散策。翌日丸1日歩く予定だったので、1時間くらいで切り上げホテルの部屋に戻り夕方まで爆睡。久しぶりによく眠れました。

心地よいベッド。笑顔で対応してくれるフロント。(ホテルのフロントでは、さすがに携帯電話しながら接客する人はいませんでした)たくさんの人の気配。今まで人の気配のしない静かなアパートメントで過ごしていたので、たくさんの人の気配を感じ、なんだか安心して。

夜はホテル内のレストランで食事。ボロネーゼとフルーツ、ワイン。ドブロブニクに比べると全て半額以下の価格でした。パスタはサイゼリアみたいな味つけ。パンも出てきまして酸味のあるクリームが添えられていました。地元産のチーズなのだそう。アパートメントもよいけれど、ホテルってほんと便利だと思ったのでした。

つづいて、「クロアチア女ひとり旅ブログ6☆世界遺産プリトヴィツェ国立公園一日散策と絶景ポイントへの行き方」へ☆

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