どうしていつもお兄ちゃんばっかり苦しいめにあうのかなあどうして一生懸命生きてる優しい人たちがいつもいつも踏みつけにされるのかなあ悔しいよお兄ちゃん負けないで
鬼滅の刃(吾峠呼世晴)23巻より
札幌開催中の、鬼滅の刃、吾峠呼世晴原画展に行ってきました。
冒頭で紹介したのは、鬼滅の刃で、鬼との最終決戦で、主人公の炭治郎くんが鬼化しそうになったときに、妹のねずこちゃんが放った言葉です。この原画も展示されていました。
そうなんですよね、一生懸命生きている優しい人たちが、苦しい目にあう世の中。
この、ねずこちゃんの言葉を借りた思いが、物語の最初から根底に流れているように感じます。
悲しいことに、ひどいことをする人いますよね。見た目は人の形をしていても、人をとことん利用し、差別し、排除し、自己保身と己の欲を満たすことしか考えていない。または、群れや権力の力を借りて、誰かをいじめたり貶めたりする。
悪意に満ちた鬼です。
鬼は、親や恋人、先生だったり。友達や同僚、面識のない人だったりもします。鬼ほど鬼になっている自覚がないものです。その周囲にいる人も。
鬼に遭遇したら。
傷つけられて怒りが生じることでしょう。それが根深い憎しみに転じると、自分も鬼のような人になり、誰かを攻撃するようになることも。鬼滅の刃では、人は鬼に襲われると人は鬼化します。我を失います。現実世界でもそういうところ、あるんじゃないかな。
それでも、自分が鬼化しないようにいたいものです。
鬼化した理由はそれぞれにあるのでしょうが、鬼相手に、手加減や優しさや常識は不要。そういうの持ち出してぐずぐずしてたら、こちらの心がやられます。
だから、鬼に遭遇したら。
躊躇なく逃げる(見限る)か、誰かに助けを求めるか、知恵を使って戦いましょう。たとえ逃げても、大丈夫。自分の力で、できることを。そのうち他の強い誰かが、ばっさり斬ってくれます。
何故なら鬼化した人は、見る人からみたら、同じ場にいるだけで不愉快になるほど、纏っているものが気持ち悪いからです。
ちなみに鬼滅の刃で一番大好きなキャラクターは、善逸くんの伝達係で唯一の雀のチュン太郎ちゃんです人間の言葉をしゃべれないけれど、一生懸命バタバタしながら意志疎通しようとしている姿がいじらしくて。
吾峠呼世晴原画展では、来場特典で色紙もらえましたよー☆