久しぶりにストレッチをしましたら、身体が錆びついているかのように、ぎいぎい。オズの魔法使いのブリキのきこりになった気分。本格的にダンスをしなくなってちょうど一年。使わなくなると、ダメになっていくものなのだと痛感。
 
先日、21_21DESIGH SIGHTで「未来のかけら」という展示をみてきたんです。科学者や技術者によって開発されている未来のロボットなどが、デザイナー・クリエイターとコラボレーションされたとかで…美しい作品のように展示されていました。
 
未来に登場するであろう便利なもの。ペットの犬のように愛くるしくて、玄関口や待ち合わせ場所まで自分で移動して人間を送迎してくれる自転車。人間の背に装着することで、二人羽織のように人間の代わりにジュースを口に運んでくれたり作業してくれるロボットアーム。
21_21DESIGH SIGHT「未来のかけら展(8月12日まで)」より。4本のアーム追加で、虫みたいな恰好で6人分の仕事ができる?
 
こちらのロボットアーム。会場では、モデルさんが装着して舞を踊っているイメージ動画もみることができました。…千手観音とかもできそうです。
これが、未来のかけらなんだなぁ。ロボットだけど、美しくて洗練されていて、詩的。会場で電撃に打たれたわたし。
 
わたしはこの文章を、アレクサが私の好みを分析してセレクトしてくれたダイアナ・クラールを聴きながら書いています。ここ数年で、生活が激変しました。本当に便利。きっとものぐさな私は、そういうのに頼りだしたら、だだだだだ…とすべてに頼ってしまうことでしょう。
 
なので、便利なものに頼りつつもその一方、意識して「自分を使う機会」は保っていきたいと思っています。
 
例えば、スーパーで人がいるレジで買い物するときには、できるだけ現金払いにして、その都度、おつりを頭の中で計算しています。店員さんに522円です。と言われたら1002円を渡す。そのときに、言われるより先に「おつりは480円」って、頭の中で計算の答えを出す。そうすると、脳が使われる。
 
簡単な運動やストレッチを日々繰り返すと身体が活気をおびてくるように、簡単な計算をすることで、脳も元気でいられるように思うんです。
 
アートで遊ぶことは?
 
例えば、絵を描く場合。
 
画材を選ぶときに、どれにしようか迷う。直感で選ぶこともあるし、知識で買うこともある。手元にあったら他の画材とどう組み合わせようかと考える。
 
自分の内側からでてくるものを、自分の手を使って描く。
 
描いたら、画材のでこぼこ感、艶感、発色の違いなどを感じる。あらわれたものに感想を抱く。遊んで描いていたら偶然できたものに歓喜する。ついつい夢中になってしまって痛めた手首の鈍い感覚を味わってみる。
 
人によって異なると思いますが、絵を描くまでの過程で、いろいろな現象が生じます。どうやら「絵を描く」ことは、脳や直感、感性、感情、身体感覚など、自分を使うことにつながりそう!

「自分を使う」
 
これからも、楽しくOEKA‐KIしながら、自分を使う機会を大切にしたいと思った朝でした☆