ゼンタングル。ある程度、タングルを覚えてコツをつかんできたら、何も見ずに自由に描いてみるのも楽しいですよね。
 
わたしの場合ですが、自分で描く作品は、系統として2種類あります。それは音で表すなら「ぼわん。」と「ずぼぼぼぼ!」順にご説明してみますね。

  ぼわん。系の作品

ぼわん。系ってなんですか?ですよね。

 

これは頭の中に「これ描きたい!」ていうイメージ画像が突如、ぼわんと現れてきた場合です。そういうものを、アイデアと呼ぶのかもしれません。その場合は、構図を考えてからその時もっている技術で、イメージに近いものを描きます。「先にイメージがあって、それに向けて線を描いていく」というものです。

 

例えばこちらが「ぼわん。」系。
ジェティーズというタングルにブルーアイを描きこんだもの。
 
ぼわん。系も、「実際に見ることでイメージが浮かんできたもの」「見てはいないけれどイメージが浮かんできたもの」「経験によるイメージ」「人や集団や出来事に感じた雰囲気のイメージ」などさらに細かい系統に分かれるのですが、こちらは「見てはいないけれどイメージが浮かんできたもの」…夢でみたビジョンが元になっています。
 
このぼわん!な現象は、もともとの「目に見えないものとの関り方の強弱」が関係しているように思うので、人によって生じないことがあるかも。もともと鮮明な夢をみるとか、妄想力の強い人であれば、こちらのやり方があっているかもしれませんね。
 

  ずぼぼぼぼ!系の作品

ずぼぼぼぼ!ってこれまた、なんでございましょう。これは、心の中に在って小さかったものが、だんだん大きくなってペン先にあふれ出てくるという感じなので、この音の表現になりました。

 

わたしの理解では、このずぼぼぼぼ!な描き方が、もともとのトラディッショナルと言われるゼンタングルの描き方だと思っています。ぼわん。系はZIA(ゼンタングルインスパイア―ドアート)の系統なのかなと。

 

ずぼぼぼぼ!の場合は、まず一つ目のタングルを描いたら、あとは構図も何を描くかも考えずに、次から次へと知っているタングルが溢れてくる感じです。なので、できあがってみないとどういうものになるのかまったく予想がつきません。

 

個人的には、こちらの描き方の方が、面白いものができあがるように思います。実際、ゼンタングル教本にのっているタングルもその系統。紹介されている作品は、綺麗というよりは、凄みや迫力を感じるものが多いように感じます。

今回、ブルーアイを最初に描いて。その隣に別のタングルを描き足して。自由に描くコツは、たくさんタングルを描く。ストリングもタングルも、とにかく、たくさん描く。やがて、考えずに描く「自動操縦状態」になれます。

 

踊りも、同じですよ。一連の振りを細かく分解して一つの箇所を何百回も練習。すると何も考えずとも、慣れ親しんだふりつけのパーツを組み合わせて、自動操縦で自由に踊れるようになるんです。その集中状態で、はじめて自分らしさがでてくるのかなと思っています。

 

自由に描くためにわたしが実践していること 

 

幾何学のパターンを組み合わせるだけで描けてしまうアートなので、ある程度、他の方の動画などをみて描けるようになってきたら、少しずつ自由に描けるようになってくると思います。
 
本日は、そのために私が実践していることを3つご紹介しますね!
 

実践していることその1:人のリードによるタングルは限定して利用する

 

本格的に絵画を学ばれた方の絵は構図が優れています。ですので最初のうちは、そういった方のリードで真似て描いてみるのはとても参考になりますよ。ゼンタングルのプロジェクトパックもまた、アイデアを得たり、カラータイルの描きかたなどの技術を学ぶのに優れた動画です。わたしはそういった動画や、世界の文様や日本画などの美術書などを見るようにしています。
 

 

実践していることその2:SNSなどをのぞくより本を読む

 

インスタやfacebookといったSNSのタングル画像をみるより、視野が広がるいろんなジャンルの本を読みます。私の場合ですが、上手に描くことが目的ではないと分かっていても、SNSには上手な方があまりにも多くて、比べて落ち込みそうになるからです。他にも興味ある分野の情報が次々とでてきて時間があっという間に過ぎてしまったり。誰かと一緒にタングルしたりビジネスをするにはSNS、よいですけどね!

 

 

実践していることその3:自然の恵みを感じたり、人と会って感性を磨く

 

以前、踊りの師匠に「自由に踊るコツは?」と尋ねたところ、次の回答が。「外に出て歩いた時に、今日は陽がぽかぽかして気持ちいいなって思ったとするでしょ?その感じを、ただ踊りで表現するのよ」アートも同じだと思うんです。外に出て「楽しかった!」「美しい!」といった感動、人と話をして感じたインスピレーション。そういった「感じ」、すべて題材にしています。
 

 以上、自由に描いてみるための、あれやこれでした。

それぞれのタングル時間を☆