ゼンタングルアートの根底に流れる考え方の一つに「No mistake」というものがあります。

 

「あ!間違った」「やらかした」と思っても、「何か別のやり方はないか?」とまらずに筆を進める。もちろん、一旦休んで他の日に改めて取り組んでもいい。そんな考え方、素敵だと思います。

 

わたしはまた、mistakeをあえて残しておくのも好きです。そこからストーリーをつくって遊ぶこともできるからです。

 

本日は、ゼンタングルアートで「ちょっと失敗…」な部分をどう活かすのか。というお話を書いてみたいと思います。

 

先日、ふるはし美鳥せんせいのカラータイルクラス1の作品を描き上げたのですが、ゼンタングルは基本、鉛筆で輪郭を下書きしたりしないので、一発勝負。

 

一番最初に描いた中心のお花のようなもの…サイムというタングルなのですが、その左の花びらのような部分がひしゃげたようになってしまったのです。

でも仕上げてみると、その「ひしゃげた」部分があるから、ストーリーができてしまいました。わたしの場合は、こんな風です。

 

「わたしはいま、心の一部ではしょんぼりしている。ちょっと元気もない。でも、外側から陽の光(クレセントムーン)や陽気な人(虫さんみたいなインディ・レラやプランタン)、美しいもの(帯の中にあるバラの模様みたいなビトゥラビウス)や知的好奇心を満たすもの(帯の中のシャタック)に触れていくことで、やがて元気になっていくであろう」

 

このように、あとから自分で自由にタングルを解釈して、ストーリーを創ってお気にいりの一枚に。

 

解釈は自分でわかっていれば十分。人様に伝える必要はありません。「こういうストーリーを創って自分で味わうこともできますよ」というお話をしてみたくてご紹介してみました。

 

ミスしたなぁと思ったら。そこに、自分だからこそ創れるストーリーを添えてみることもできますよ☆

 

楽しいmistakeを☆