本日は、ゼンタングルの大きめのタイルのご紹介を。

 

ゼンタングルのタイル(紙)の一つにphi tile(ファイタイル)があります。サイズは127mm✖️78.486mm。長方形で他のタイルより大きめです。実はこのタイル、人間が美しいと感じる黄金比(1:1.618)でできていて、タイルの裏側にはその黄金比の線が描かれているのだそうです。

 

黄金比とは、モナ・リザやパルテノン神殿、サクラダ・ファミリアといった絵画や建築物に取り入れられている法則のようですが… そもそも、それって、なんだろう?調べてみましたら、数式とかでてきて難解でした。

 

黄金比~自然と芸術にひそむもっとも不思議な数の話(アルケミスト双書)も読んでみたのですが、

 

 

「不思議だなぁ」という感想は生まれても、自分の言葉で説明するのはあきらめます。

 

それでも頑張ってざっくり説明してみるのなら、黄金比とは「自然界に存在しているため、人々の心の中に刻まれた美的感覚」みたいなものなのかなと。

 

だから黄金比になっているものをみかけると、心の中の美の刻印が発動して「ああ…美しい」と感じる。秩序を感じて安心するのかな…なんて思ってみたり。

 

 

ちなみに、このアルケミスト双書のこのシリーズ、何冊もありまして、アートやゼンタングルの理解を深めるための知恵がつまっているものが多いです。

興味のある分野で5冊購入。どれも素晴らしい内容でしたが、中身を確認して買えないのが難点。

 

この中から、「幾何学模様のアートについて知りたい方は、これ、面白いよ!」の1冊をご紹介します。それは「美しい曲線の幾何学模様」というタイトルのもの。

 

プロジェックパックの動画の中で、この著者(Lisa DeLong)の本を紹介していましたので、ゼンタングルファミリーの方も参考にしているみたい。

 

 

この本の中に書かれている、タイルをスライドさせたり回転させて複雑な装飾をつくる方法は、ゼンタングルの技法「レティキュラとフラグメント」そのもの。ここからアイデアを得たのかも。

 

デザインを洗練させるためのお話も紹介されていますので参考になると思います。

 

幾何学模様やゼンタングルアートを楽しまれているかたに、おすすめな一冊ですよ。

 

…黄金比のお話に戻ります♪

こちらがファイタイルの裏面。このタイルが黄金比に関係していたというお話は、ゼンタングル認定講師のセミナーを受けて初めて知りました。「そういえば、なんだかこの大きめの長方形のタイルの裏面だけ、面白いデザインになっているなぁ…」とは思ってはいたのですが。

よく使うスクエアタイル(四角い用紙)や他のタイルの裏面はこんな感じですよ。本来は日付・名前などを記入するので、二本の線が入っているだけだったりします。でとてもシンプルなんです。ファイタイルだけ裏面が特別仕様。

 

ファイタイルの裏側には美の法則が表現されている!と知って以来、表面を描いたあとに、裏面にもタングル(パターン)を描きこむようになりました。記録のメモのように使うのがもったいなくて。

こんな風にもともとの線を使って。公式タイルは厚紙なので、両面使用でも問題ありません。私の中でファイタイルは、1枚で2度楽しめるお得な贅沢タイル💛になっています。

 

美の黄金比で仕切られた四角いスペースの中にタングルを描きこんでいる間「いま、自然界の完璧な美のお部屋にタングルを入れている」という設定にして。自分を楽しいストーリーにまきこんでみると気分あがります。(自分の気分は自分でもあげてみましょう!)

 

面積広めのファイタイル。いつもより長い時間集中したいときにも、おすすめです☆