病院を出て駅に向かう道沿いに

目黒川が流れていました。

かつて住んでた頃、よく歩いた道


「あの頃はこの日が来るとは想像しなかったよね」


1月と思えない、とても穏やかな昼の日差し

川沿いのベンチを懐かしむように腰を下ろすと

ボロボロと涙がこぼれ落ちてきました。


早期発見だけど万が一

そして初めて見た私のがん細胞


一目でおかしいとわかるのに

自覚症状のなかった私


そういえば先生も

「このような状態でも自覚症状ない方が

多いのですよ」

と教えてくれた。


思い出してもアレが

がんのサインだった⁈と思い当たる症状は

全くなくて

むしろお年頃のいわゆる

更年期障害を気にしていました


ホルモンバランスが崩れるのも

年齢的なものだからしょうがないと

受け止めていたし、もし何かったら

体が教えてくれると勝手に思っていました


本当にがんになるのなら、

もっとお正月を 大切に過ごしたかった


最後のお正月になるかもしれないのに

家族写真も撮らなかった


「子どもたちに報告しなくては」

「どう話そうか」


決まるまでは帰れない!

まずは涙が止むまでなすがまま➰


それから考えようチョキ


息子たちはその時

大学一年生19歳

高校三年生18歳

中学二年生14歳 でした。



9月ごろの目黒川