八月の御所グラウンド [ 万城目 学 ]
万城目学

「十二月の都大路上下ル」
女子全国高校駅伝を舞台にした青春&ファンタジー
先輩の代わりに1年生ながら前日に出場が決定した主人公の友情と絆の物語かと思いきや、
ファンタジー。
京都ならあるかも。
情報や科学、エビデンスばっかりの世界じゃ楽しくないじゃない?
なんともふわっとしたあったかい感覚になるのは、舞台が私たち世代がもう味わえない憧れの青春だからかな。

「八月の御所グラウンド」
猛暑・酷暑の八月の京都を舞台に、野球であちらの世界といつの間にかつながるファンタジー。
私たちは、日頃ご先祖様を意識するだろうか。
亡くなった人の人生や叡智に意識を向けることがあるだろうか。
私は、このお話を読んで、今っていうのは、そういう忘れ去られた歴史の上に築かれたものなのだと
思い出すことができました。
「生きたかっただろうな」
そうやって思い出すこと、戦争で亡くなった一人一人の人生に想いを馳せることって大事だと思う。

初めはどんなもんかと思ったけど、最後まで読んでよかった。
心に火を灯せ。
メッセージ受け取りました。
どうぞ、同世代の10〜20代の方は読んでみてください。