“いままでに会った人、会ったことがない人、すべての人に笑っていてほしい“


私も。

誰にも悲しい気持ちになってほしくない。

笑っていてほしいなって思う。


風に立つのお話の中で、春斗くんは清嘉の人たちとの交流を経て良い方向に向かっていきます。

これは、小説だからこんなにもすんなりと人の気持ちが動いていくけれど、現実的ではありません。

けれど、小説だからこそ希望の見える終わり方でよかったなって思いました。

当事者には面白くない、非現実的だと言われかねないですが、

希望と温かみのあるお話でした。

私は娘に対してどうだろうか、どんな姿に映っているだろうかと問う時間がもてました。


自分の子供を自分の所有物のように思ってしまう人も中にはいます。

自分の哲学を子供に強要する人もいます。

それだけは自分の中にないのだけれど…。

私は、達也のように一時期は父親のいない娘をこんなに贅沢させてあげている、不憫じゃないのよ、と他人にメッセージを、明確に示していました。

だけど、今は分相応な生活をし、娘のやりたいことにだけ時間とお金を注げるようになりました。

幼い親だったと思います。実際に26歳だったしね。


この物語の舞台は岩手県です。

昨年お邪魔した岩手県。

へラルボニー誕生の地です。

チャグチャグ馬コ、味ぶかしなど、岩手の味や文化を知ることができます。

盛岡八幡宮は行かなかったけど、行けばよかったなあと思いました。



岩手いいところだったな。

行けない場所もたくさんだったし、また行きたいな。