そんなこんなでその保護者から


「わたしは、あとどうすればいいのでしょう?」


と、突如切実な感じの言葉が出た。

やっぱり悩んではいるのかな?ひっかかりはあるのかな?力になりたい…と一瞬で考えたが…

いやいや、やばい。

下手なこと言えねぇ。


なんたってわたしは「こころの対話 25のルール」を読んだばかりだ。


これ、こころの対話で読んだやつだ!(某通信教育広告マンガ風)」



こういうとき、相手に私の言葉は届かないのだ。

そうだ、こんなときは徹底して「傾聴」「共感」「勇気づけ」だ。


「お母さん、一生懸命やられてますから。これまで通り、ご家族で正しいことを伝えていくことで十分ですよ。」


「そうですか?」


「そうですよ。…強いて言えば、男性なら、痴漢の免罪とかありますから、誤解されないようにみんな気を付けているんだよって伝えてみるのはどうでしょう(我ながら中身無い)」


「そうですよね!」


というわけで、良好な感じ(私の主観)で電話は終了した。

事務室中に響き渡っていた爆音の電話越しの母の声。

電話が切れて、私は隣にいた上司に


「だそうです。」


と報告した。

事務所の私の周りの同僚たちは


「気になって仕事に全然集中できなかったよ…」


みたいなことを言ってくれた。とりあえずやり取りの証人がたくさんいるから一安心。

いい職場だ。


電話中、ずっと「マジかーどんな方向にこの話は向かってるんだー?」と思ってずっとドキドキしてたよショボーン


わたしは目の前の彼が今後困らないように一緒に考えたかった。

それだけだったんだけどな。


こういう話いっぱいある。

今度思い出しながらまた書いてみる。