こむぎを迎えて一年が過ぎたが、その間新しい環境になかなか慣れず、風太はヒステリックになっていた。
気に入らない事があると甲高い声で泣き、うるさくて仕方がないから彼をいつも2階へ行かせていた。
リビングはすっかりこむぎのテリトリーとなり、特にソファーは完全に彼女の物になったので、こむぎがソファーにいて私以外の家族が近づくと唸るようになってまった。
私が甘やかすからだと夫には言われ、責められているが、一番世話をしてるのは私なのだから仕方がないと思う。
そんな状況で一年が過ぎ、突然数日前から風太がリビングに2〜3時間居ることができるようになった。
それまではリビングに居ると落ち着きがなくなり、座っても居られず、ずっとウロウロして甲高い声で吠え、食事が終わるとすぐに2階へ上がっていたのだが、数日前からは食べても上には上がらず落ち着いて座り、寝る事ができるようになった。
ちっとも仲良くなれない2匹なのだが、一年が過ぎ無理に仲良くならなくても良いと割り切れるようになったので、2匹それぞれの性格を尊重しながらやっていく事に落ち着いた。
確かに14歳の風太にしてみたら、今まで悠々自適な生活をしていたのに突然子犬がやってきて生活が一変してしまったのだから、こむぎを嫌うのは仕方のない事だと思う。
それに芝犬と違って洋犬のこむぎは愛想が良くて頭も良いからあっという間に芸を覚えてしまうし、風太ができない事をこむぎはいとも簡単にできてしまうのももしかしたら風太にとっては受け入れ難い事なのかもしれない。
例えばちゃんと閉まってないドアを鼻で押して開けて入る。。。とかが風太にはなかなかできず、かなりの時間を要してできるようになったのだが、それは怖がりで人に対しての信頼の持ち方がこむぎのとは違い弱いからなのだと分かった。
対照的にこむぎは人との関わりを持ちたがり、風太だったら怖かってやらない事も進んでやるし、やる事で飼い主が喜ぶ事を理解している様である。
これは性格もあるが、明らかに犬種としての能力の違いなのだと思う。
しかし、こむぎも風太もそれぞれできる事が違い、風太は他の犬に吠える事はないが、こむぎは吠えかかり外では恥ずかしい思いをさせられる。
どちらもそれぞれの可愛さがあり、子育ての終わった私を楽しませてくれている。
そんな風太も14歳だからあと何年生きるだろうか?
こむぎだけになったら、もう1匹小型犬を飼いたいなと思っているが。。。夫は反対している。
これ以上嫌われるのは嫌なのかもしれないが、私の意見が通ることの方が多いので、私次第なのは間違いない。
とは言え、まだまだ風太は元気なので彼の前でその話をしない事にしている。
出勤前のお見送りシーン。
この日は珍しく2匹で来てくれたので記念撮影。
どちらも足が短くて可愛いなと思うのは親バカかな?