男と女の関係は、詰まるところ「セックス」だと思う。

女はどうしたって女であるし、男は男である。世の中とてもシンプルだ。相手が異性である限り、どこまでも平行線の関係というのは恐らく存在しない。いつかどちらかが(あるいは双方が)セックスをしたくなる。プライベートでも、ビジネスの場であっても。

「私をひとりの人間として見てほしい」

今やジェンダーという言葉が流行して、男女平等だとさんざ唱われて、女である私たちはついそんなことを思ってしまうかもしれない。しかし、違う。私は性別も含めてすべてひとつの「私」という存在なのだ。「女として見られたくない」そう心の中で叫ぶとき、それは相手に男として扱われることを願っているのか?間違いなく否、である。女が女であること、それは単なる事実に過ぎない。誰かが私と向き合おうとするとき、その事実から目を背けることがあれば、それこそ真摯ではないと私は思う。

だから、仕方がないのだと考えることにした。長いあいだ友情だと思って大切にしてきた関係がいとも簡単に崩れてしまっても、仕方がないのだ。とても悲しいし残念だけれど、目を瞑って、我慢。