気の置けない友人たちと話していると、いつしか話題は自然と下ネタに発展するものだ。
その日もご他聞に漏れず、「祖チン」という単語がふと会話の中に出てきて場が湧いた。

イチモツが粗末だという事実が男性にとってどれだけ無念なことであるかを女性陣がひとしきり考察した後、それに反論するかのように男性陣から「女にだってペチャパイがいるじゃないか」と意見が挙がった。

ここで、貧乳をコンプレックスとしている女性の数名は黙って考え込んでしまう(もちろん私も)。ううむ、そうか、私は男に生まれたら祖チンだったのか。

それに対しひとりの友人(♂)が非常に模範的な解答をしたので、一同納得してしまった。以下の通りである。

「乳房の大きさには絶対的価値判断基準がなく、その価値は個人の趣味趣向に頼るところが大きい。巨乳で豊満な身体の女性に魅力を感じる男性もいれば、ペチャパイで華奢な女性に興奮する男性もいる。男性にとっては必ずしも、女性の胸が大きければいいというものではないのである。対して、男性の祖末な性器を見て喜ぶ女性は恐らくいない」

例えるならば、
女の貧乳は男の「モヤシッ子」
男の祖チンは女の「ガバガバ」
といったところだろう。前者は単に趣味趣向の問題、後者は物理的に相手を満足させられるか否かの問題である。

その場にいたペチャパイ女たちが、彼に熱い拍手を贈ったのはいうまでもない。