月と木漏れ日 -2ページ目

月と木漏れ日

まぶしすぎない程の美しい光に照らされる秘密の場所

昨日9/20(日)は、fhánaの結成15周年ツアー「Worldlines」

2日目の京都公演を見に行った。

 

ライブの余韻がまだ抜けないけど、

見たこと感じたことなどをここに書き残していこうと思う。

ここではセトリや演出などのネタバレ有でありのままを残す


ライブ翌日の朝は、妙に目覚めがいい。
今日は目が覚めた瞬間から頭の中でずっとfhánaが流れている。
身体は寝不足なのに、頭だけまだ昨日の会場にいる。

今回はライブ本編が良すぎた。

特典会もあったけど、いつもほど緊張しなかった気がする。

単純に「今日のライブ良かったな」という気持ちの方が強かったから、

写真撮影は割と自然体で臨むことができた

昨日のライブで特に印象的だったのは、やはり初期曲だった。

fhánaが15年の間に色んな坂道を進んで、

その途中で色んな景色を見て、

曲を作って、

人と出会って、

形を変えながらも続いてきた。

その全部を振り返るようなライブだった気がする。

坂道というのは、登っている最中にはどこまで続くのかわからない。
途中で景色が変わるし、下ることもある。思っていた方向とは違う道へ進むこともある。
それでも15年経って、またステージに立っていて。

大学生の時にfhánaと出会った自分が、そのライブを見ている。
こういう時間の重なり方には弱い。

昔の自分が好きだったものが今も存在していて、

しかも懐かしさだけではなく、現在進行形でちゃんと好きでいられる。

当たり前だけど当り前じゃなくて、かなり幸せなことだと思う。

前置きはこのくらいにして、ここからは1曲ずつ振り返っていく。

記憶力が足りないので漏れがあるかもしれない。その時は書き足していく。





まず1曲目「Cipher.」

イントロを聴いた瞬間から、もう鳥肌がすごかった。

事前情報として、今回は初期の頃の曲が多いらしい、というのはなんとなく知っていた。
それでいきなり「Cipher.」

最初は4thアルバムの表題曲!と思ったけど、

考えてみれば「Cipher」自体はかなり前から存在していて、

後にリメイクされてアルバムに収録された曲なので、実質これも初期曲みたいなもの。
むしろ今回のライブの1曲目としては、かなり象徴的だったのかもしれない。

自分にとって思い入れが強い曲。

初めてfhánaのライブに行ったのが、Billboard大阪のLove Supreme! Tourの時だった。
そのアンコールで突然披露された曲が「Cipher」。
当時の自分はこの曲を知らなかった。
知らない曲なのに、その場で聴いて好きになった。

しかもそれが次のアルバムの表題曲になります!しかもアルバムそのもののタイトルになります!

と発表されて、そのタイミングに立ち会えたことを今でも覚えている。

そんな4thアルバムのツアーは、初めて恋人と一緒に参加したfhánaのライブでもあった。
そして、その時も1曲目が「Cipher.」だった。

今回また1曲目に同じイントロが鳴った瞬間、それまで別々に置いてあった記憶が一気につながった気がした。

アルバムが発表された時のこと、
恋人と参加したツアー、
今回の15周年、
イントロ数秒で全部が線でつながった。

「Cipher」は初期Ver. 

そしてアルバムVer.になる時に「Cipher.」として歌詞がリファインされていて

今回のライブでは2番サビの「その窓は可視化され」など、ところどころ初期ver.の歌詞で歌っていた。

単に間違えた可能性もなくはないけど
ただラスサビでも同じように歌っていたので、ここは意図的だったと思っておく。
その方が嬉しいので。

まあ今回のセットリスト自体が初期の曲を中心に組まれていたことを考えると、

現在の「Cipher.」を演奏しながら、歌詞の一部だけを昔の「Cipher」へ戻すことには、

それなりに意味があったように感じる。

昔の曲をそのまま再現するのではなく、今のfhánaが演奏する。
でも、その中に昔の言葉が残っている。
15周年という時間を、かなり端的に表しているようにも見えた。
後述するが、今回のライブでは最新の5thアルバムを除く全てのアルバム表題曲が披露された。
これもかなり印象的だった。

一枚目から順番にアルバムを再生するような露骨な構成ではないのに、

聴いているうちに自然とこれまでの時代を通っていく。
昔の曲を懐かしむだけではない。
この曲の頃にはこういうfhánaがいて、その後こういう曲を作って、また次の場所へ進んだ。
そういう足跡を一つずつ踏んでいくようなセットリストだった。

 

……この調子で書いていると書ききれないので、ちょっとずつ短めにしていく

本当はもっと書きたい



「街は奏でる」「kotonoha breakdown」

2曲目から続くのは、メジャーデビュー前の自主制作盤に収録されていた2曲。
自分はこの2曲をライブで聴いたことがなかった。

音源として昔の曲を知っていることと、

今のfhánaがそれを演奏するのを見ることは、やっぱり全然違う。
当時はまだ、その先に何があるのかわからなかったはずの曲。

これからメジャーデビューして、

アニメの主題歌をやって、

アルバムも作って、

ライブを重ねて、

メンバーの変化もあって、

そして15周年を迎えるなんて、曲が作られた時点では当然わからない。

昔の曲だから懐かしい、だけではない。
今ここで演奏するから意味がある。

かなり早い段階で、fhánaの原点近くまで連れていかれ、
自分はその時代をリアルタイムでは知らないけど

「まずここから始まったんだ」という場所を見れている感じがした。
懐かしい、とはまた少し違う、時間が追いついたというか

やっと触れられたという感覚が近いかも。

 

ここから先のセットリストはだいぶ記憶が曖昧なので、順番は多少前後するかもしれない。

ライブというものを終演後に全部正確に思い出そうとする方が無理なのだと思う。

特に今回は途中から完全に頭がハイになっていたので、曲順というより場面だけが点々と残っている。

 

 

「未来」「現在地」

FC企画のセトリ投票でトップだった曲の一つ。

これもメジャーデビュー前の曲で、ライブで聴くのは初めてだった。

towanaさんの低音ボイスをしっかり耳に残した。

 

そこから次の「現在地」につながった・・・気がする。

曲名だけ並べると「未来」から「現在地」。

過去に作られた「未来」という曲が、15年経った今の「現在地」につながっている。

出来すぎている。エモい。

佐藤さんのギターが多いライブとは事前に聞いていたけれど、

このあたりでもう完全にスイッチが入った。

序盤は一曲一曲をじっくり聴いて噛み締めていたのに、この辺から時間が一瞬になった。

無我夢中で、ただ全身で楽しんでいた。

 

 

「Critique & Curation」

かなり久しぶりの披露となった。

そして佐藤さんがメインボーカルという、fhánaの中でも珍しい曲。

これは本当にライブで聴けると思っていなかった。

セトリ投票でもかなり声が多かったらしく、

「15周年という節目でみんなが期待してくれているから頑張った」、という話をしていた。

もっとも、投票がなくても元々やる方向ではあったらしい。

 

ギターを弾きながら歌う。

こういう姿を見ると、ものすごく単純な感想だけれど、バンドしてるな~と思う。(語彙力)

towanaさんと佐藤さんのハモりも気持ちいい。

途中ちょっとしたハプニングというか、ひと笑いもあったけれど、

そのまま勢いを殺さず突っ走った。

この時点でもうかなり楽しかった。

 

 

MC小話

今回のセットリストはアルバム曲を中心にしていて、

タイアップ曲やシングルはほとんど入れていないという話もあった。

ファン歓喜のやつである。

 

代表曲を並べれば当然盛り上がる。

でも15周年だからこそ、普段のライブではなかなか表に出てこないアルバム曲や昔の曲を掘り返す。

こういう時くらい、内輪向けでいい。いいぞもっとやれ。

 

 

 

「君という特異点 [singular you]」

Xで募集したセトリ投票の曲は、名古屋、京都、東京でそれぞれ違う曲を演奏する形らしく、

京都ではこの曲になった。

これはfhánaのメジャーデビューシングル「ケセラセラ」のカップリング曲。

「ケセラセラ」は京都を舞台にした『有頂天家族』のエンディング主題歌で、

「もし自分たちがオープニングを作るなら」というような着想から生まれたのがこの曲だったらしい。

 

京都でこれをやる。強い。

普段のライブでは終盤で聴く印象が強い曲なので、中盤で来るとまた少し感覚が違う。

本当にライブ向きの曲だと思う。タイトルも好き。

 

特異点というのは、そこを境にそれまでの延長では説明出来なくなるような点のこと、

自分にとってのfhánaも割とそういうものだったのかもしれない。

出会う前と出会った後で、音楽の聴き方やライブへ行くという行為が少し変わった気がする。

fhánaは特異点だったのだと、改めて思った。

 

 

「World Atlas」「reaching for the cities」

3rdアルバム表題曲「World Atlas」から「reaching for the cities」。

ここはフラッグを振って普通にノリノリだった。

ちょうど自分がfhánaを知ったあたりから出たアルバムなので、リアルタイムでかなり聴いていた。

こういう曲は記憶への接続が早い。

イントロが鳴れば、その頃に何をしていたとか、その時期に見ていたものとか、

細かいことまで芋づる式に出てくる。ふぁならじもradikoタイムフリーで聴いてたなぁ。

ちょうどこの頃に自動車教習所に通っていた。

 

「reaching for the cities」のラップパートは、

いつの間にかKevinくんの担当になっている。

しっかり客を乗せていた。流石だった。

彼、ラップうまいね。

 

 

「ユーレカ」

これも同じ頃の曲。

そしてtowanaさんが初めて作詞した、大切な曲。

作詞した本人が歌っている曲というのは、やっぱり少し違って聞こえる。

もちろん誰かが書いた歌詞を歌うことだって表現なのだけれど、

自分の中から出てきた言葉を、自分の声で、

しかも何年も経ってからもう一度歌うというのは、それとは別の重さがある。

曲に浸りながら、言葉を一つずつ耳に残して聴いていた。

 

 

 

「What a Wonderful World Line」(以下、WWWL)

そしてFC企画のセトリ投票でもう一つトップだった曲。

2ndアルバムの表題曲。

今回のライブで、一番強く残ったのは結局この曲だったかもしれない。

 

当時、このアルバムのツアー期間中に、

towanaさんがポリープの手術をして、

大好きな歌を歌えなくなるかもしれない、

そういう不安や恐怖と戦っていた時期だったという。

その後、この曲を歌うと当時の感情が、

ある種のトラウマのように蘇ってしまうようになり、ライブではほとんど封印されていた。

……そんな話がMCで語られた。

 

あれから10年近く。

15周年のこの場所で、その封印を解く。

そうして曲が始まった。

 

最初から、towanaさんの表情がいつもより強く見えた。

そもそも歌うのが難しい曲でもある。

それでも一音ずつしっかり歌い始める。

 

ただ、途中から少しずつ綻びのようなものが見えた。

声が出しづらそうだな、と感じた。

そしてその予感は当たった。

2番の途中~サビに入ったあたりで、何かが堰を切った。

 

towanaさんが顔を隠して、下を向いた。

他のメンバーも険しい表情をしていた。

 

それでも演奏は止まらない。

ボーカルのない2番サビだけが、そのまま進んでいく。

 

自分はその時、ほとんどステージしか見えていなかったと思う。

あまりのイレギュラーな光景に、

周りがどうしていたのか、細かいことは覚えていない。

 

ただDメロに入ったあたりで、客席から歌声が上がった。

 

うつくしい人よ
僕に微笑みかけて
その暗号解けなくていい
投げかけるだけ光溢れ虹が射すよ
目眩くこの世界

 

気づけば自分も歌っていた。

ここは自分たちが歌うところだ、と誰かに言われたわけでもない。

多分あの場にいた人間が、かなり同じことを思ったのだと思う。

その一体感のまま、観客全員でDメロを歌う。

 

towanaさんが顔を上げる。

そこからバトンを引き継ぐみたいに、先ほどまでよりさらに強い表情で立ち上がって、

ラスサビ以降を最後まで歌い切った。

 

もうなんというか、この1曲がドラマチックで、起承転結になっていた。
あの日、あの場所で突如生まれた物語を体感できて、自分もその一部になれてよかった。
間違いなく今回のツアーの一番熱くて好きな瞬間だったかもしれない。

観客としてライブを見るということは基本的には受け取る行為だと思っていたけれど、

ライブは演者と観客の双方で作り上げるものなんだということを実感できた。

 

曲名も相まって、今回のツアータイトル「Worldlines」に相応しい一幕だったと思う。

 

 

「goldenfield」

そのWWWLの直後に来たのが準新曲。

歌い出しは、

小さな種がそっと 小さな町に落ちて咲いた

この入りが、直前の出来事を通した後では別のものに聞こえた。

 

この曲は元々、普通に好きだったが

特別な一曲かと言われると、そこまでではなかった。

でも今回で完全に変わった。

音楽というのは、こういうことがある。

 

音源そのものは変わっていないのに、

どこで、誰と、何を経て聴いたかによって突然意味が変わる。

これからこの曲を聴けば、多分あの場面まで一緒に戻ってくる。

WWWLを歌い切った後のtowanaさんの声も、どこか凛としていた。

不安という言葉を、少なくともあの瞬間だけはどこかへ置いてきたような強さがあった。

 

 

 

「Back to Back」

前回のツアータイトルでもあり、今回のツアー直前にリリースされた最新曲。

しっとりしたサウンドの中に、これまでの歴史とこれからを感じさせる言葉がある。

どことなく、5周年記念曲の「STORIES」を思わせるところもある。

キーも一緒だったような気がする。

ここまでの演奏もあって、新しい曲のはずなのに初期の曲のような重みがあった。

このあたりはもう昇天気味だったけど、それでもしっかりと目に焼き付けた。

 

 

「STORIES」

まさかのつなぎで来た。一気に目が覚めた。

これもtowanaさん作詞の曲。

本当に言葉の一つ一つがいい。

 

目の前の坂道はどこへ続くのだろう

この言葉が、時間が経った今になって以前より深みを増して聞こえる。

fhánaというバンド名自体が「坂道」という意味を持っている。

 

5周年の時に歌われた坂道を、15周年になった彼らがまだ歩いている。

昔は見えなかった景色が、今はもう後ろにあって

それでも目の前にはまだ坂道が続いている。

15年という区切りは大きいけれど、ここが終点ではない。

そんなことを感じさせられた。

 

 

「Relief」

定番曲。

最近は静かなバスドラのビートから始まって、少しずつ盛り上がっていくアレンジが多い。

これが実はかなり好き。

アウトロで楽器隊がエモちらかすのもいい。

延々やりすぎるわけでもなく、ちょうど気持ちいいところまで引っ張って、ちゃんと落とす。

towanaさんの踊り?(舞い?)もいい。

 

 

「Beautiful Dreamer」

佐藤さんギター曲。比較的新しい曲。

初めてfhánaのリリースイベントに参加したのが、この曲の入ったEPだった。

店舗のイベントコーナーという小さな空間で、初めてこの曲を生で聴いた時のことを覚えている。

あの小さい場所から、今のライブまでつながっている。

そんな思い入れのある一曲。

 

fhána史上最高BPMの曲というだけあって、とにかく速く、疾走感がすごい。

コールする場所もあって、どう考えてもライブ向きなのでこれからも定期的にやってほしい。

こちらの体力については考慮しなくていい。

多分なんとかする。

 

 

 

「Do you realize?」

3rdアルバム収録。これも佐藤さんギター。

昔から大好きな曲で、本当にかっこいい。

Dメロではtowanaさんがマイクを逆手に持って歌っていたように見えた。

あれも格好良かった。

終始エモいロックサウンドで、とにかく聴いていて気持ちがいい。

こういう時、音楽についてもっとちゃんとした言葉で説明出来ればいいと思うのだけれど、

最終的に出てくる言葉が「かっこいい」とか「気持ちいい」になるの何とかしたい。

 

 

「white light」

1stアルバムの曲。

ある種のエンディングというか、フィナーレの曲という印象がある。

 

ピアノのリフから静かに始まって、そこへストリングスが入って、

白い光とともにだんだん景色が広がっていく壮大な曲。

 

……なのだけれど!!

 

今回、佐藤さんはピアノではなくギターでそのリフを弾いていた。

そう来たか。

 

15年経って、何度も演奏してきた曲で、まだ違う扉を開けてくれる。

ギター版の「white light」も強かったなぁ。

ピアノが持っていた静かな広がりとは違って、もっと直接的な力があるというか。

同じ曲なのに、楽器が変わるだけで景色まで変わる。

 

過去を辿るライブなのに、昔の形をそのまま保存して並べるだけではない。

今のfhánaが昔の曲をやる。それが今回本当にずっと良かった。

これで本編終了。ものすごく綺麗に幕が閉じた。

 

 

 

 

そしてアンコール

「愛のシュプリーム!」「青空のラプソディ」

ここでライブ定番曲が帰ってくる。

どちらも『小林さんちのメイドラゴン』のOP主題歌で、言わずと知れた大ヒット曲。

歌って踊れる。そして飛ぶ。

この時点でもう足はかなりパンパンだった。

でも飛ぶ。

人間の意思決定は案外単純なもので。。。

 

どちらもライブでは何度も聴いている曲だし、ある意味いつもの曲でもある。

でも今回のツアーで、ここまで15年を遡るようなセットリストを通ったあとに聴くと、

その「いつもの曲」にも重さがあった。

大きなタイアップ曲として多くの人に届いて、ライブの定番になって、何年経っても客席が跳ねる。

これもちゃんとfhánaの歴史の一部なんだと思った。

 

 

アンコールMCではいろいろな告知。

そして今回のツアーの追加公演が決定。

会場は香港、海外

 

行けない……行きたかった。

 

 

そして本当に最後の曲。

「Outside of Melancholy ~憂鬱の向こう側~」(以下、OoM)

1stアルバムの表題曲。

ライブでもアンコールの定番だけれど、今回ばかりはいつものOoMではなかった。

15年分の曲を辿って、昔と今を何度も行き来して、

WWWLであんな瞬間があって、最近の曲たちもあって、

それから最後に1stアルバムへ帰ってくる。

 

今回のツアーの大トリ。

音が普段より重く感じた。

実際に演奏が違ったのか、自分の受け取り方が違ったのかはわからない。

終盤の、

また君に触れたかった
君の手がかりを探し
再び僕らは出会う
この線で

という言葉が、どうしようもなく刺さった。

あまりに今回のライブそのものだった。

 

いくつもの曲で歴史を辿る。

そして今のfhánaと、また同じ場所で出会う。

この線で。

 

WWWLという曲があって、ツアータイトルが「Worldlines」で、

最後にこの言葉まで来る。

世界線だとか、時間だとか、過去と現在だとか、

そういうものが全部一本につながって見えた。

こういう時に「エモい」という言葉は便利だけれど、便利すぎて全然足りない。

 

fhánaしていた。

 

もうそれでいい。

 

 

 

最後の音が消えて、ライブが終わった。

15年という時間を数時間で辿ったはずなのに、

不思議と昔を懐かしむだけのライブではなかった。

 

昔の曲が今の音になって、今の曲がこれまでの時間を背負って、その全部がその先の未来へ進んでいた。

綺麗だった。

 

本当に、なんというか。

美しかったな。

 

 

 

そんなこんなで、
日本では最終となる東京公演も、行きたいと思っている。
京都公演があまりにも良すぎたので。

本来なら一回見ればかなり満足するはずなのに、
満足した結果もう一回見たくなっている。

東京となると当然遠征になるので
移動費もかかるし、宿を取るのか、その日のうちに帰るのかも考えないといけない。
しかも次の日は平日。仕事がある。

急に現実が強い。

遠征というのはライブだけを見に行く行為ではないのだとわかる。
交通手段を調べて、時間を計算して、金額を見て、翌日の仕事をどうするか考える。

音楽を聴くために、かなり事務的な作業をしていると思う。
それでも今回のライブを体験してしまうと、行きたいと思ってしまう。

同じツアーでも、東京ではまた違う曲をやるかもしれないし。


本当に最高だった。
色々と書いてきたけれど、結局それに尽きる。

こういう時、言葉を増やせば増やすほど遠ざかる感じもあるので
これ以上あまり格好の良いことは言わない。

行けてよかった。
見られてよかった。
好きでいてよかった。