痺れ…。 | 上咽頭がんとの共存…。komontamontaのnewblogより

上咽頭がんとの共存…。komontamontaのnewblogより

上咽頭がんステージ4。局所再発含め約4年が経過。闘病から共存へ至った今の思いを綴ります。

今日のテーマは、痺れ…。


抗がん剤治療や放射線治療の後は、

多くの後遺症に悩まされる。

吐き気、脱毛、味覚障害、その他多数。


痺れも多くの方が悩む症状のひとつ。


自身は、シスプラチン、パクリタキセル等の抗がん剤を使用したが、後者を使用した後に、手足の痺れが強く出現した。

前者を使用した後も手指の痺れが生じたが、生活への影響はわずか。しかし、パクリタキセル使用後は、一気に悪化の意図を辿った。


説明は受けていた。

でも、まさか…。

まさかだった。


杖を使用する生活に至った。

足底の中間から足指にかけての痺れが強い。

重心を移すと、痺れが痛みに変わった。

足指の表在のみならず、一時、運動方向がわからなくなる深部感覚にも異変が生じた。

車のブレーキを踏むことに不安を呈した。

ギアを落としながら車を減速し、ブレーキを踏むことを覚えた。


手指に関しては、

ツマミ、握りに影響が出た。

スプーン、フォークが握りにくくなった。

ボールペンの柄を太くし握りやすくした。

衣服のボタンの開閉がしにくくなった。

車のハンドルが滑りやすくなった。

他にも様々。


これをきっかけに、

様々な事に対し工夫することを覚えた。

リハビリの意識が高くなった。

生活の質という言葉の意味を理解した。

それを実感した。勉強になった。

杖を用いて生活をする、車椅子を用いて生活される人の気持ちが、少しだけ分かった。本当に辛いんだなって思った。

辛さが増し、人にあたった。

混乱した。

孤立もした。


痺れは、顔面にも生じた。

がん細胞が脳神経を圧迫した。

三叉神経障害だという。


右半分の口腔内に

強い痺れが生じるようになった。

左顎関節を中心とした咀嚼になった。

食物残渣が残りやすくなった。

さらに口が開かなくなった。

呂律もまわりにくくなった。


色々な事があり過ぎた。

でも、勉強にはなった。

病気には、がんにはなりたくなかったが、

学びを多く得た。


色々な人との出会いもあり、助けられた。


自身を高めたような気もした。

そう感じた。


それでいいのかな。

それでいい。