今日のテーマは、痺れ…。
抗がん剤治療や放射線治療の後は、
多くの後遺症に悩まされる。
吐き気、脱毛、味覚障害、その他多数。
痺れも多くの方が悩む症状のひとつ。
自身は、シスプラチン、パクリタキセル等の抗がん剤を使用したが、後者を使用した後に、手足の痺れが強く出現した。
前者を使用した後も手指の痺れが生じたが、生活への影響はわずか。しかし、パクリタキセル使用後は、一気に悪化の意図を辿った。
説明は受けていた。
でも、まさか…。
まさかだった。
杖を使用する生活に至った。
足底の中間から足指にかけての痺れが強い。
重心を移すと、痺れが痛みに変わった。
足指の表在のみならず、一時、運動方向がわからなくなる深部感覚にも異変が生じた。
車のブレーキを踏むことに不安を呈した。
ギアを落としながら車を減速し、ブレーキを踏むことを覚えた。
手指に関しては、
ツマミ、握りに影響が出た。
スプーン、フォークが握りにくくなった。
ボールペンの柄を太くし握りやすくした。
衣服のボタンの開閉がしにくくなった。
車のハンドルが滑りやすくなった。
他にも様々。
これをきっかけに、
様々な事に対し工夫することを覚えた。
リハビリの意識が高くなった。
生活の質という言葉の意味を理解した。
それを実感した。勉強になった。
杖を用いて生活をする、車椅子を用いて生活される人の気持ちが、少しだけ分かった。本当に辛いんだなって思った。
辛さが増し、人にあたった。
混乱した。
孤立もした。
痺れは、顔面にも生じた。
がん細胞が脳神経を圧迫した。
三叉神経障害だという。
右半分の口腔内に
強い痺れが生じるようになった。
左顎関節を中心とした咀嚼になった。
食物残渣が残りやすくなった。
さらに口が開かなくなった。
呂律もまわりにくくなった。
色々な事があり過ぎた。
でも、勉強にはなった。
病気には、がんにはなりたくなかったが、
学びを多く得た。
色々な人との出会いもあり、助けられた。
自身を高めたような気もした。
そう感じた。
それでいいのかな。
それでいい。