スタッドレスタイヤに交換するにおいて、多分、初めて増し締めをしました。

 

 

毎シーズン、増し締めはしていませんでした。していなくても、春にスタッドレスを外す際は結構な力を入れないと外れませんし、秋に夏タイヤを外す際には、これでもかって言うくらい、すごい力をかけないと外れません。

 

「トラックと違い、走るほどナットが締まっていく」 そんなイメージでした。なので、わざわざ増し締めしなくても良いだろうと。

 

 

でも11月から脱輪事故の報道が多く、気になりました。

 

脱輪(落輪)って言葉、面白いですね。ネットでは、

 

「タイヤが外れることを脱輪って言うんだ?道路から側溝に落ちたりすることを脱輪と言うイメージが強いけど

 

という意見がありました。私は逆で、車輪が脱落するのだから、タイヤが外れるイメージ。ネット検索では無くちゃんとした辞書で調べると、脱輪 = 落輪 で、タイヤが外れること、側溝に落ちたり縁石に乗り上げるなど、道路から逸脱することなのだそうです。

 

 

さて、11月の下旬にタイヤ交換し、約100キロ走ったところで増し締めをしてみました。いやぁ、驚きです。ナット5個 × タイヤ4本 で20個のナットがあるわけですが、半分以上が回りました。トルクレンチの末端で1センチ動くかどうかと言うレベルなので大きく回転しているわけではありませんが、それでも半分以上が回ったという事は、トルクレンチの誤差レベルでは無いと思います。

 

 

かなり心配になったので、更に100キロほど走ったところで増し締めを試みました。それでも1/3近くが回ってびっくり。

 

 

もうね、疑心暗鬼です。その後200キロほど走って増し締め確認をしましたところ、2個のナットがほんの少し回っただけでした。左右の前輪に1個ずつ。

 

 

増し締めって、大事ですね。

 

 

使っているトルクレンチは、エマーソンの EM-29 です。

 

このエマーソンに限らずBAL 大自工業もそうなのですが、面白い販売方法をしています。このトルクレンチは40~200Nmですが、化粧箱には 103Nmプリセットタイプ と書かれています。

 

 

 

 

何のことかと思ったら、工場出荷時に103Nmに設定してあるんですよね。だから、そのまま使えますと。

 

 

 

いやいやいや、おかしいでしょ?このトルクレンチの取扱説明書にも明記されていますが、この手のトルクレンチは保管時、最低値に合わせます。この製品は40Nm。103に設定したまま長期保管すると、精度が狂います。

 

 

工場出荷時に103に設定され、何ヶ月も、ヘタしたら1年以上倉庫や店頭に保管され、、、狂わないんですか?取説は狂うって書いてますけど?

 

 

まぁ、そんなこんなで、増し締めの重要性を認識した次第です。