これは納車してからずっと気になってたことなんですが、シフトペダルの軸がブレブレでガッタガタしてるのでガタなだけにガタのきている部品を交換しようという試みです。(ギャグ下手)それではもぎ取っていきましょう。

 

 

シフトリンクごともぎ取ったのには理由がありまして、WEBで公開されているパーツリストを眺めていると現状で足りない部品がいくつかあることに気が付きました。それらを補填しながら、清掃とグリスアップをしようと思います。

 

 

細かい部分の清掃をするために、まずはリンクをバラします。国産車に多い黒いブーツはなく、むき出しのボールジョイントです。

ボール形状をしている根元にクリップがあり、折り返してつかみやすくなってる部分をプライヤー等でつまみ、反時計回りに回すとクリップが外れます。

 

 

きったねぇなぁ・・・

グリスは残っていますが鉄粉が混ざっていて、鼠色をしています。

古いグリスをふき取り状態を確認したところ、ボールにはけっこう摩耗が見られます。がたつきはありませんのでまだ使えそうです。クリップなしでも割とカッチリはまり込んで簡単に外れたりしません。ガンプラのポリキャップのもっと固い感じです。

 

 

ペダルピボット部の樹脂ブッシュが摩耗して、カラーにがたつきがあります。こちらを新品に交換します。古いものは破壊して、新しいブッシュにシリコングリスを塗って、カラーをインストーラー代わりにして叩きこみます。

 

 

リンクには脱落した部品を取り付けます。プラスチックブッシュというちょっと得体の知れない部品なのですが、要は発砲ウレタンのようなダストシールで、ボールジョイントにはめてゴミや水分の侵入を防いでくれるものですが、なぜ無かったんでしょうなぁ・・・。

 

 

一見絶対に入りそうにない見た目とは裏腹に、かなり伸縮する素材なので、引っ張る形で広げて無理やり入れるような感じで取り付けます。

 

 

このように、取り付けできました。

2個で700円と見た目より値が張るので、腕に自信がある人は自作してもいいと思います。

寸法は内径5mm、外径15mm、厚さは1mmくらいで、ウレタン板とポンチがあれば誰でも作れるんじゃないでしょうか。

 

 

どうでもいい話ですが、ドイツでは2個入ってることを「×2」ではなく「2×」と表記するみたいです。例えば21(にじゅういち)をドイツ読みすると、einundzwanzig(アイ ウント ツヴァンツィヒ)というふうに、20と1ではなく、1と20と数えるんですね。ですから、ワッシャー×2ではなく、2×ワッシャーと

認識しているんではないだろうかというド偏見を思いついたので、いつかBMWのバイクを修理したときに、このド偏見が話のタネになるんじゃないでしょうか。

 


というわけで、ステムベアリング交換の合間に小ネタを紹介できました。ベアリングに関しては圧入も終え、車体に取り付けるところまではできたのですが、雨が降ってきたので中断せざるをえませんでした。おそらく来週にはバイクの形に戻せるでしょう。今は仮締めなので、次回の作業までに締め付けトルクも確認しておきます。ほなまた。