いよいよ部品がそろった(嘘)ので工事に移ります。

次の週の休みに組み立てる予定なので今回は上下分離方式です。(意味不明)

 

 

あっごめん

フォークまではもうばらしちゃったんだ

なので説明はナシです。以前フォークオイルを交換したので詳しく見たい人はそちらをどうぞ。でもそんなに大したこと書いてない気がします。

BMW F800Sの足回りは基本的に整備性が良好です。よすぎです。ちっちゃいフロントロアカウルを外すとアッパーカウルを外さずにブラケットのボルトまで外せます。工具を振り回すクリアランスも程よくあるので、うまい人なら養生せずとも作業ができます。

ロアカウルのウインカーはコネクタで分離できるようにしたのでさらに作業性が上がります。STやGTとかだとエンジン前方もネジで留まっているのでもう少し手間かもしれませんが。

 

 

さてアンダーブラケットの周りの部品を外します。ホーン、ブレーキホースステー、トライピース、激安ステアリングダンパーを外します。取り外す際、ダンパーのダンピングは最小にしています。ピロにもグリスを噴き馴染ませています。

 

 

これは外車あるあるですが、こういった場所のネジもトルクスなので、紛失すると手配が厄介です。舐める可能性は少ないのですが、取り扱いには慎重にならざるを得ません。無くしたとして同じピッチのネジを代用してもいいんでしょうけど、なんかほら、嫌じゃないですか。全部トルクスなのにここだけプラスネジだったり六角穴だったりするど、「こいつここだけ失くしてやんのバカで~~~~~~www」って言われて腹立つかもしれないじゃないですか。だから極力なくさないようにしないといけません。

 

 

マスターシリンダ~ABSユニット間のホースの長さがカツカツで、そのままではブラケットをかわすことができなかったので、レバーを外し・・・たかったのですが、これスロットルとスイッチもとらないと外れないっすね・・・今思えばハンドルバーを外せばよかったかもしれません。

スクリーンがついたままだと回しにくいところにあるし、レバーを自由にしたらかわせたので、これでよしとします。

 

 

ここまでくればトップブリッジのボルトを外せばオッケーです。(ここは六角穴なのか・・・)

しかしかなり渋く、ホイールナットよりも重いです。ゆるみ止めでも塗っているのか・・・?

 

 

かなり分かりにくいですが、横穴に回り止めのボルトが一つあります。アクスルの周り止めボルトみたいなもので、これを緩めないとステムボルト全く回りません。
ちなみに、BMWはこのボルトで上下のブラケットを連結しているので、トップブリッジの下にフックレンチで回すステムナットは存在しません。ステアリングの渋みは上のボルト一つで調整するので、いちいちステムナットを回すためにフロント回りを分解する必要がありません。

 

 

というわけで外れました。

なんかグリスが黒くて乾いてて臭いんだけど

 

 

あーこれ終わってるわ

アウターレースおしまいです

こうなったらもうだめです

 

 

アウターレースを抜くときはレースリムーバーがオススメです。

モノタロウのレースリムーバーは安くてそれなりの出来なので、あるとレース抜きが重宝します。ステムベアリングくらいしか使い道はありませんが・・・。

これがあると、ヘッドパイプとアウターレースに段差がなくてもたたき出しが容易になります。F800Sのヘッドパイプは一体成型で内部にかなり空洞があったので。これなくてもよかった気がしますが。

ちなみに最初叩いても叩いても全然抜けないなと思ったら、フレーム内部の肉抜き叩いててビビった。レースはめっちゃ圧入軽くてすぐ抜けました。

 

 

この前買った中古のステムとご対面です。外したステムにはダストシールの曲がりや打痕がないので、ベアリングは一度も手入れされないまま69000km走ってきたようです。

 

 

外したレースはこんな感じで、やはり下のベアリングが圧痕が深く、爪が引っ掛かるほどです。

上は磨けば使えそうな気もしますが、ローラーの方に腐食があるので無理ですね。とにかくローラーの腐食がひどく、グリスが切れて時間が経ってる印象です。

ちなみに補足すると、この場合の圧痕は「擬似圧痕」というらしく、実際にぶつかったわけではないが、錆による侵食で凹みができ、圧痕みたいになるということです。

 

あとはいかにダストシールを無傷で救出するかですが、底穴からピンポンチで叩いてもベアリングに力が伝わるので、リテーナを破壊してインナーレース叩くより楽で破損も最小限で済むかもしれません。やっぱりマニュアル通りに作業した方がいいんかな。

 

それでは次回で完成することを祈っててください。