全開ステムベアリングが先行で到着したわけですが、1月経ってダストシールが到着したところで問題が発生します。

 

 

アッパーしか届いてません。

どうも発送が遅れる旨の通知の後、注文がキャンセルになっており返品処理になっていたようです。それでも、国産車であればもう一回発注すればいいですよね。

ところがそこはBMW。どんな部品も納品までキッチリ32日かかります。

こんなペラペラな鉄板ごときで

もう1ヵ月待ちますか?って話ですよ

 

 

なので状態のよさそうなアンダーブラケットを買ってきました。なんと2000円です。

多分今ついているやつよりきれいだと思います。これでベアリングの状態が良ければそのまま使えるな~と思っていましたが、やはりベアリングの状態は悪く交換せざるを得ません。

なのでここは練習台になってもらって、本番に備えましょう。

 

さて、サービスマニュアルには、取り外し時に80℃まで温めて、ステムシャフト下部の2か所の4mm穴からピンポンチで叩けと指示があります。しかし、このやり方ではダストシールごと叩いてしまうため、ダストシールは必ず交換しないといけなくなります。

その大事なダストシールが来なくていつでも交換できるアッパーだけ来たんだよ馬鹿

なので、直接インナーレースをタガネなどで叩いて外します。

 

 

今回の作業に先立ってヒートガンを買いました。Amazonでタイムセールだったんで。

これはそんじょそこらのヒートガンと違います!背面に温度計があり、手動で温度を調整することができます!ホンマかどうかは知りませんが。

 

 

熱伝導して熱が分散するので80℃で温めていてはいつまでたっても温度が上がりません。

マニュアルを無視して300℃程度の高熱で炙ります。

ベアリングの脱着では、100度以上に熱すると鉄組織に影響が出るのでダメですが、捨てるもんはそんなもん守る必要はありません。じゃあバーナーで炙った方が早いんですが、アルミの部品が近くにあるので組成に影響が出るのが嫌なので、今回ヒートガンを導入しました。

 

XZ400ホイールベアリング交換するときバーナーでアルミをガンガン炙ってただろお前

 

 

表面についてるグリスが溶けて流れ出したら十分加熱できた合図です。このヒートガンそこまで強くなさそうで、触ってもアチッレベルの加熱しかできてなさそうです。はんだのリフローくらいは期待できそうですが、8000円するレベルのちゃんとしたヒートガンには適わなそうです。

 

 

外したベアリングは光洋の30205JRでした。新車はNTN装備のはずなので、このステムは過去に交換歴があります。タガネで叩いた跡もありますね。

 

 

で、こっからは直視したくない現実のターンなんですが

こいつらをどうにかして流用しないといけないんですね。

現在ついているアンダーブラケットからうまいことダストシールを摘出して再使用するのが最も妥当な選択なんですが、万が一失敗することを考えたり、そもそも要交換部品なので可能であれば新品がいいんですよね。あとホンダみたいな裏にゴムが塗ってオイルシールになってる出来のいいものを見た後では、BMWよお前はこんなんでええんかってなってしまいますよね。

こんな円に切って角を3mmほど立てた鉄板で、まーでもエッジを歪みなく建てるのは難しいと思いますけど?これが泥や水の侵入を防げるのかって思うんですよ。

何なら新品の角すら若干凹んでるんですよね

まぁ明日仕事なんで来週か再来週の休みの日までになんか準備しときます。

 

一応寸法だけ書いとくか

アッパーシール 25×74×4

ロアシール 25×51×3